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2009年8月 7日 (金)

南ア縦走 備忘録

先週の縦走からもう1週間経過。いまだに足が少し疲れた感じがする。攣ったり捻ったりということはなかったのだけど、縦走全体でダメージを受けた感じ・・・。

さて、3泊4日(車中兼テント前泊も含めると4泊5日)の登山で課題となったことを今後の参考までに列記。

(1)バックパックの許容量を知る

バックパックは45~55リットル(ミレー製)は夏山山小屋縦走としても相当無理がある。食料や日数分の衣類で思いのほかパンパン。しかも、雨で濡れると益々重くなる。

もし当初の予定のように仮にテント泊想定だったとしたら・・・実際にバックパックに詰めてみるとテントとシュラフは入るけど、そのほかのものがほとんど入らない事態。ということで、テント泊は手持ちのザックで行けるのはせいぜい1泊2日が限界と判明。(休暇がとれなこともあり今のところ不自由しない)

(2)衣類は防寒対策も大事

衣類は長袖・長ズボンも必要枚数ないとダメ。今回は下着・靴下・Tシャツ・靴下などは日数分持ったが、長袖はあまり重視せず、1枚のみ、寒ければ合羽でしのぐつもりでいた。加えてズボンは履いている登山ズボンと、ロングタイツを持った程度。

ところが、数日夕方の雨が続き、雨や汗で長袖もズボンが汚れたり濡れることがあった。日中はそれでいいにしても、夜、小屋で寝る時に着る服がなくて困った。幸い小屋の布団と毛布が暖かくて半そででも寝られたので助かる。

しかも、沢で水洗いして、昼間バックの外側にぶら下げて歩いても、気候のせいか湿度の関係かあまり乾かないことがあり参った。

それと、夜、小屋の所定の場所に下げてもらっても、ほとんど乾かなかったこともあった。(下げることが乾燥を目的とするのではなく、小屋の都合で布団や畳を湿らせないことに重きがおかれたみたい。なんだぁ)

(3)変化に富んだ食の楽しみは大切

食料は「主食より副食がものをいう」かも。縦走気分でおかゆやパスタなどお湯を沸かして食べるインスタント品を多く買い込んだが、実際にはのんきに休憩する時間もほとんどなかった。それよりも、出発前にお袋に無理やり持たされた「マグロジャーキーやらチーズやら菓子もろもろやらビスケット・大量の飴・・・」などのお出掛けセットが簡単に補給できて飽きもなくて非常に効果的だった。山小屋の食事だけでは飽きたり、朝夕食ともに驚くほど時間が早い(夕食16時/朝食4時半とか)ので、小腹が空いた時にも本当に役立った。

(4)机上の空論=強行は危険 歩けるのはせいぜい1日9時間

お馴染みの昭文社「山と高原の地図」でも、南アルプスなど広範な地図では縮尺が広く書かれていたりして、わずかな距離でも「所要時間4時間」とかがザラにある。その点、関東近郊の山や里山なんかでは地図上では同じ距離でも「1時間」という違いが見られる。

縦走前に計画を練っている段階では「あそこもここも」「いけるところまでいって小屋泊まり」とかワクワクしながら行程を決めるのだけど、実際に強行で登ってみると、実際に歩けるのはせいぜい1日9時間、2日目3日目にはさらにきつくなる。

当初は「奈良田ダムから熊の平小屋まで行って泊まれば、翌日塩見岳まで往復して北岳山荘あたりに泊まれる、3日目には広河原に下りられるのでは」と考えたんだけど、実際にはこれでいくと、1日11時間~12時間、(やってできないことはないが)そんなに急いでどこに行くのかという山行担ったと思う。

いくつかの山小屋に泊まるのもまた楽しいものだった。

(5)救急セット・常備薬の携帯は不可欠

2日目に塩見岳付近で夕立に遭い、急に泣きそうになって弱気になったら腹痛に襲われた。その後も塩見小屋で一晩苦しみそうになった。その時に飲んだ整腸剤に感謝。

3日目の北岳山荘で富士山を見ようと窓の結露を手で拭ったら、ひび割れの補修後があり、指を切って救急判とテーピングで止血処置した。

偏頭痛の心配もあったのでロキソニン薬を一応携帯。(何度か飲んだな)

(6)トレラン注意!3000メートル級の山へは覚悟して登る

出会った登山客などから話を聞くと、北岳など高山でもトレラン練習として登る人が増えているらしい。が、山は山で特に気候の変化がめまぐるしいところなので、レスキューセットや防寒対策など、それなりの準備と、相応の登山経験がないと大変なことになるのではないかと危惧。 僕はトレランの軽装ではちょっといけないかな。

北岳では7月26日に単独行の方の遭難があり、捜索隊が出て捜索されていたようです。その他、安否を尋ねる張り紙がたくさんありました。

(7)山小屋の予約について

山小屋は一般的には「予約をしなくても泊めてくれる」「宿泊を断られることはない」ことは確かだと思うのですが、尾瀬などは確か「原則予約」だったと思います。

今回泊まった農鳥小屋・塩見小屋・北岳山荘のうち、農鳥と塩見は予約が必要のようでした。何が違うかというと待遇が多少違うかもしれない。同じ1泊でもあらかじめ予約されているのと、急遽泊めてもらうのとで寝る場所や一人当たりのスペースであったり、多少差がつくようです。山深くにある塩見小屋などはその方針が徹底されているようでした。

もっとも、われら予約組としては急な一見さんのしわ寄せを食う形で窮屈な思いをするのはちょっと理不尽な感じもしましたので、小屋の方のそういう配慮が逆にうれしかったかな・・・。

結果、南アルプスの奥深い小屋は念のため予約で確認したほうがいいみたいでした。

それと、キャンセルの場合もしっかりと事前にキャンセルの旨を伝えてあげないと、いつまでも無事の到着を心配してくれているようでした(農鳥小屋のご主人)。そういう意味では登山者の安否確認をしっかりする役割が徹底されていました。(農鳥・塩見)

<おまけ>

山の中で役に立ったのは水解性のティッシュでした。トイレが十分に整備されていない山小屋も多く、そういったトイレでの使用やそれ以外の場面でもやむを得ず必要に迫られることがありました。

山での排泄の問題はとても深刻で大切なことで、なんとも見解が難しいところですが、紙が何もないのは論外、市販のトイレペーパーか水解性ティッシュか・・・とりあえずいろいろ考えながら、最近はシナリー化粧品さんから頂く「エコティッシュ」をたくさん持ち歩くようにはしています。この種のものでも登山用品店で買うと1個50円だったかな?無料でたくさんいただきありがたいです。この場を借りて感謝。

Southalps_348

※もちろん、トイレは登山口で済ませ、途中は山小屋などで決められた処理をというのが大原則です。キジ打ち・お花摘みはご遠慮を!が世の流れです。

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コメント

南ア縦走・備忘録読ませて頂きいろいろな山の本を見るより、実際に体験をなさった双六さんのコメントは私にとって生きたバイブルです、何度か読ませて頂いています、【感謝デス】
今週は私も北アの縦走を計画をしましたがお天気があまり良くないので断念をしました。やはり秋の紅葉時期でしょうかね?
昨日は30日の赤城白樺マラソンの練習に行って来ました。

投稿: ベアー | 2009年8月10日 (月) 09時46分

先日はどうも。

3000メートル級でトレランかぁ、
よほど力が付いてない限り無茶じゃないかと。
と言いつつも、いつかは挑戦してみたかったり。
『いつか』とやらがくるのかはわかりませんがね。

人のこと言えませんがトレイルランナーは他の山ヤに比べて
危機意識に乏しいのはおそらく事実でしょう。
雑誌とか読んでも山の危険性に触れてるものは殆ど無い。
あってもオマケ程度とか。
安全性をフォローせずにブームだけが先行してる感もありますね。

あと、谷川岳馬蹄型縦走に再挑戦しました。
もしものために増やした装備も使わず、無事完走しました。
ただ、10時間かかったことを考えると
このコースは今の自分にはハードル高かったというのが正直な所です。

投稿: isesaki人 | 2009年8月10日 (月) 18時15分

>ベアーさん
何だか変な天気で嫌になりますね。これじゃ「夏山登山」じゃないですね。北アルプスいいですね。どの辺を目指しているのでしょう?
相変わらず利根川CRと高崎伊勢崎CRの辺をバイクトレしています。二週に1回くらいしか行けませんが距離の目安がつきやすくていいところですね。

>isesaki人さん
なんと馬蹄再チャレンジしたんですか!ご苦労様です。10時間でも立派じゃないですか。人に会いましたか?熊にも?自衛隊の奥宮さんもブログでこの間同じルートを行ったと書いてありました。
高山でのトレランは注意ですね。北岳とかで会うと(その人の力量はともかく)雰囲気からするとちょっと場違いな感じがしました。
ところで、11/15鏑木さんが神流町でトレランレースやるみたいよ!

投稿: sugoroku | 2009年8月10日 (月) 22時01分

返信遅くなりました。無精で申し訳ないです。

前回時計回りにした理由は、
横山峰弘選手が時計回りで行くと言っていたためそれに倣いました。
(谷川岳山頂付近の岩場は濡れると滑りやすいため、
集中力のある序盤で抜けるためだそうです)

今回は白毛門からの時計回りでスタート。
開始早々に3人組のトレランパーティーに抜かされる。
悔しいけれど実力差は歴然。すぐに見えなくなってしまった。

あと会った人は皆ハイカーですね。
単独行で馬蹄型を日帰りで行くハイカーの人と少し話しました。
12時間ぐらいを目標に回ると言ってましたね。

鏑木選手プロデュースの大会、これは出たいですね。
出るなら40キロの部かな、トレランシーズンの締めくくりには
もってこいですね。
しかし、ロードレースのシーズンと被るんですよね。
11月は県民マラソンとつくばマラソンに出るつもりだったんですが
日程的につくばは厳しいなぁ。

投稿: isesaki人 | 2009年8月18日 (火) 19時07分

お誘い
とりあえず神流町は20Kか40Kに出ましょう!別に関係者でもないのですが地元群馬県人が多く参加しないと…。ちなみに年内の締めは12月13日のみたけ山岳マラソンン(15K)がありますよ。去年は雪だったけど反面、感動的な大会でした。

ロード
11月はロードもたくさんあるね。ぐんま県民はもちろん参加。残念ですがつくばは7月21日にすでに定員に達してます。
11/23大田原か11/29の河口湖が間に合うかな?僕は大田原エントリー済みです。

投稿: sugoroku | 2009年8月18日 (火) 22時33分

ゲェー!?つくばもう締め切り?

まあこれでどうするか決まりましたがね。
ところで神流マウンテンランの情報更新ですよ。

赤城ロングよりタフそうなコースですが40キロのほうにしようかな。
今度は定員になる前に速攻手続きします。

投稿: isesaki人 | 2009年8月19日 (水) 22時03分

僕もいま神流の情報を見ました。やっぱり赤久縄と御荷鉾(みかぼ)がメインでイメージどおりでした。(しかもみかぼは先週もう下見済み)。40Kですが、里山ロングトレイルで赤城ロングとはまた違う感じだと思います(偉そうに…)。ただ、エントリー代が赤城並みを望んでいたのだけどOSJ並みですね。

定員200名と少ないから早めエントリーですね。

投稿: sugoroku | 2009年8月19日 (水) 22時41分

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