山田昇杯登山競争
昨年に引き続き山田杯に出場した。トレランのようで決してトレランではない、登山のようで登山でもない、何だか独特の雰囲気の大会でアットホームでいい感じ。
高校生からおじさんまで、負荷(男子は10KG・女子は5KG)を背負う原則なので、身なりもザックもさまざまでそこがまた面白い。
レース前に軽量、なんだ12キロもあるじゃないの!水1.5キロがあるからこのままでいいか・・・。山岳連盟・川場村・沼田市の関係者の皆さんによる立派な開会式のあとは指定されたバスに乗り込んでスタート会場へ。出走者は100名くらいかな。
居眠りしているうちに40分ほどでスタート地点へ。自分も2年目でようやく勝手が分かり準備に余念がない。昨年の山田杯で知り合ったマカロニさんや長野のハセツネフィニッシャーさん、そしてトレラン第一線で活躍中の栗原孝浩さんに会い、高校の同期同級生を理由に勝手な応援団員として挨拶。栗原さんも心なしかいつものレースより緊張がほぐれている感じで談笑、記念撮影。
8時30分にスタート、一斉に登山道に駆けて行く。みんな10キロ背負っているというのにすごいやる気。登山道が狭いので早めに位置取りしたいみたい。最初こそ緩やかな傾斜だがすぐに樹林帯の登山道に入る。この辺から足に負荷がかかりふくらはぎに疲れが溜まってくるのが良く分かる。久しぶりにレースでつけてみた心拍計も160台後半から170前半を示す。写真はマカロニさん。
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ところが、30分くらいのところで緊急事態発生!ハチの大群が発生したらしく、上のほうから奇声が聞こえてくる。なかには引き返す人もいる。その地帯では「痛ぇ~刺された~」という声があちこち。自分の前後の人も刺されたらしい。アブのようなハチのような小さい虫なのでスズメバチとかではないらしい。それにしても刺され率はかなり高かったみたい。しかも1箇所だけでなく数箇所・10箇所近く刺された人が多かった。(先週、京都のやはり同じような登山マラソン大会でハチに襲われたというニュースを見たばかり・・・)
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1時間弱で前武尊山の関門地点通過。尾根まで来ると紅葉がきれい。昨年より進んでいる。赤や黄色の木々がきれいで秋の気配を感じるが、尾根筋は岩場あり、熊笹あり、やせ尾根あり、アップダウンもそれなりにあり、体は疲れ始めて言うことを聞かなくなりつつある。
ここで1度目の左足首捻挫をする=かなり鈍い音がして「まずい」と感じて立ち止まる。しばらくゆっくり歩くが、徐々に何とか下れるようになり、致命傷にはならず一安心。
山田杯は同時に19歳以下の若者を対象として三枝賞があり、群馬県内の高校の登山部などの学生さんが多く参加する。今年は男性50名くらいが参加した様子。前武尊山から沖武尊までずっと引っ張っていってくれた学生君も聞いてみたら工業高校の2年生だと言っていた。う~ん、渋い、青春だな。
山頂手前でリンドウの花に心癒され、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)像を参拝。
沖武尊山頂から今度は一転して剣が峰への下りに入る。といっても実際はアップダウンがあり、距離もだらだらと長く疲労が溜まった身には応える。しかも、今日はガスというか曇り空で展望がなく、目標物が定まらない。去年集団で走ってペースをつかめたところだが、今年はどういうわけか独走状態になることがおおく、すれ違う登山者に先行者を確認しながら道を確認しつつ進む。
剣が峰で2時間25分、残り6キロくらいはずっと下りなので目標の3時間半まで1時間でいけるかいけないか・・・。自問自答しながら下りを楽しもうとした矢先に左足首捻挫2回目。またしても1回目よりひどい音がした。もうダメだ。これまでか、あとはゆっくり下るしかないかとだましだましトボトボと歩いていると、後ろからマカロニさんが来て「下りは苦手かい?」と抜かされてしまった。
「う~ん下りは得意なほうなんだけどね~今日は重りがね~」と心の声。それにしても何でこうも捻るのだろうか・・・。下りの足の置き方が悪い。もともと体がかたくて関節可動域が狭い、股関節含め足のバランスが悪いなど心当たり多数。今後課題。
捻った足も再び復活。骨折や外傷などはともかく、捻挫程度は無理すれば意外と何とかなるもんだ。立ち止まってテーピング固定するまでもなく、しばらく歩いて様子を見たらまた走れるようになった。よかった。
その後はペーサーとなる女性のあとをストーカーのように追っかけ、おかげさまで無理しすぎることなく無事にゴール。3時間26分、昨年より15分くらい早い。目標の3時間半を切り、完走者の半数以内もクリアなので満足行く結果だった。マカロニさんに30秒及ばず。(くそ~残り2キロで後ろから声かけたら逃げられた~)
<その他の結果>
山田杯初戦・歩荷初という栗原孝浩さんは3位(年代別では2位)入賞。想定はしていたけどすごい。さすが安政遠足一位、富士登山競争3位ほか今年好調なところはファンとしても応援しがいがありますね。この調子で10月も活躍が楽しみです。
また、春のはるな梅マラソンで知り合った長野のハセツネフィニッシャーさんもさすがに山岳走強く、入賞していました。これまたすごい。
ちなみに、19歳以下の三枝賞の優勝者は通常、高校生のところ、今年はなんと中学生だったようで、主催者も期待の新人出現に驚きと期待を寄せていました。
寒い山中やスタート・ゴール地点ほかで支えてくださったスタッフの皆さんありがとうございました。来年も・・・宜しくお願いします。
<課題と成果>
*捻挫しすぎ ストレッチ不足 体かたすぎ
*レースで心拍計をつけるのは久しぶり。登りあげるコースだと高度計のほうが気分的にはよかったのかな・・・?両方兼ねる時計は持っていない。
*負荷ザックは去年よりはよくできた。まわりにはもっと小さい・薄いザックの人がいてどんな工夫をしているのか聞きたいくらいだった
*やっぱりペーサーとなる目標の人が前にいるとめげずに走れるのでいい感じ。
<今後の展開>
※10月は太田スバルマラソン=ロード初10キロなのでしばらく高速トレーニングかな
※11月は恒例のぐんま県民マラソン(ハーフ)と下旬にフル3戦目として大田原マラソンを入れてタイム更新を狙いたいところだが、鏑木さんプロデュースの神流MOUNTAIN RUN&WALKが急遽予定に入った。しかも40キロ。11月は強化月間だな。
※12月は走り納めとしてみたけ山岳マラソンエントリー済み
※来年3月荒川市民マラソンでフル4戦目をエントリー使用かどうか迷っている。
→自分が何をしたいのか良く分からなくなってきた。ロードは飽きてしまうのでやっぱり基本は「山系」だな。
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コメント
sugorokuさんやりますね~山田杯お疲れさまでした~私も2年前に裏見の滝から登った事がありますが、剣ヶ峰まで結構時間がかかったよう記憶しています、確か下りが結構きつく私も捻挫をしそになり慎重に下りてきた思い出があります。お互いにトレランでは怪我をしないよう又ご指導を・・・
投稿: ベアー | 2009年9月29日 (火) 22時43分
ベアーさん>
ブログ「生涯学習の旅」見ましたよ。槍ヶ岳日帰りお疲れ様でした。人のこと言えませんが、もうどうかしちゃっていますね。槍を日帰りできるルートは初めて聞きました。自分も新穂高から左俣林道通って双六岳1泊でいったことがあるので、右俣のコースも多少調べたことがありました。来年夏にでも挑戦できればいいな。
武尊山はみなかみの宝台樹ルートは平成15年頃に登ってきつかった記憶がありますが、走るようになった今ではいい思い出です。
案の定、今回も激しく捻挫してしまいました。根本的に体を矯正しないとダメダメですね~。
投稿: sugoroku | 2009年10月 1日 (木) 22時20分