三峰神社から雲取山
親父と日本百名山雲取山に行った。早朝、奥秩父三峰神社に駐車し、尾根伝いを10キロ縦走するコースで、東京方面奥多摩から雲取に登るのを表ルートとすると、山奥でアクセスがあまり良くない三峰からは「裏」と言えるのか・・・。
三峰神社が標高1000メートルで雲取山が2017メートルで標高差は1000メートルだが、距離10キロの登山道もゆるやかに登っていく感じで急登がなく(一部白岩山でアップダウンがあるがこれくらいは愛嬌)、かなり歩きやすい。というより、トレランをやる人なら思わず走りたくなる楽しいコースだ。
さて、雲取山へ登った人の多くが「鹿」のことを話すように、案の定、白岩山の先の芋ノ木ドッケという地点でお尻が白く発情期と見られるメス鹿に出会う。遭遇というより「出会う」感じ。
この間、知り合いの人から「白岩山で飯食ってたら鹿が寄ってきた」と聞いたばかりだが、人間に興味があるのか食べ物を貰えると思っているのか、確かに寄ってきたのには苦笑。
でも、少し先の登山道脇には「食害対策のための鹿駆除」の掲示が貼ってあって、さっき会ったばかりの鹿の目を思い出し、何だか心中複雑。
三峰から3時間30分で雲取山頂。富士山の景色もいい。都市部方面は霞んでいるが奥多摩の山々から甲武信岳や金峰山などの奥秩父近景もいい。途中の前白岩の肩のあたりからは両神山・西上州(赤久縄・みかぼ・・・)の山々もきれいで、別の角度から見るのも新鮮。
復路は緩やかな下りになるので、結局、「走り」に転じる。親父はトレランなんかは全くやらないが、昔からカモシカ山行が自慢で還暦を過ぎた今でもストック不要で相変わらずのカモシカなので、今日も運動と言いながら一緒になって駆け出す。
が、ここでアクシデント発生。途中で僕の胸のポーチの中にデジカメがないことに気づき、気持ちよく駆けて来たコースを再び戻り登山道を隈なく探すも結局見つからず・・・。同じルートで前から縦走してきたワンゲル学生集団にも捜索をお願いし、この日は諦めた。
いつも何かが起こる自分なので意外と楽観的。朝から撮り続けた写真も犠牲か・・・・。(このブログ記事の写真は数少ない親父デジカメからの写真です)
下りは2時間30分。別途デジカメ紛失のための捜索時間1時間。天気も良い中でちょうど紅葉見頃の三峰神社に戻り、神社参拝の後は興雲閣で温泉入浴し疲れを癒す。
写真は駐車場から雲取山方面を眺める図。左から霧藻ケ峰?・白岩山・雲取山・・・か?
<タイム> 6時30分発→14時30着 うち休憩40分・デジカメ捜索1時間あり
三峰駐車場→1:00→霧藻ケ峰→1:00→白岩山・芋ノ木ドッケ→1:00→雲取山荘→0:20→山頂 / 山頂→2:30→三峰駐車場
各所到着時刻はデジカメ紛失につき詳細把握しきれず。
<おまけ>
・なくしたデジカメは「NICON COOLPIX S210 赤色」です。黒い布袋に入り、赤と黄色のストラップがついています。写真はこの日の写真だけ。
・デジカメ紛失の件を念のため警察に届け出たいと思い、雲取山を管轄する警視庁青梅警察署に電話したら、「最寄りの警察(自分ちの近くの交番でいい)に届け出れば情報が共有される」と教えてもらい、青梅署(警視庁)・秩父署(埼玉県警)など別々に連絡しなければならないと思い込んでいた自分は驚く。
ネットで調べると、落し物については各都道府県警察のサイトが充実していることを初めて知る。全国の落し物情報が自宅で検索できるらしい。へぇへぇ~へぇ~。
・11/7、群馬県内の警察署に出頭して遺失物届を提出済み。こういう手続きだけは相変わらずしっかりしているんだねえとは自分の周囲の反応。
・確かにトレランにはいいコースですが、雲取山まではアプローチが長く、効率的なエスケープルートも事実上ないので注意が必要。山深く、日没と寒さや積雪(要アイゼン=そこまでして走るのか?)の心配はつきません。
この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。
エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。
気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009.9)
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コメント
雲取山は自分も3年前に行きました。11月の中旬に行きましたが、小屋付近で雪が降りました。当時はトレランもまったく存在自体をしりませんでしたので、小屋泊まりの1泊2日にゆっくり登りました。小屋は新しく立派で、普通の旅館と遜色がありませんでした。途中、鹿にも会いました。休憩したら向こうから寄ってきた感じでしたね。
それと、昨日神流トレランのミドルコースを試走してきました。sugorokuさんお勧めのコイコイアイランドに駐車しスタート地点の栗木平からゴールまでトータル29kmで途中休憩や道迷いを含めて6時間半かかりました。天気がよくてかなり暑かったですね。コイコイアイランドでは来週のレースに向けてゴールづくりが進められていました。皆さんが気軽に声をかけてくださり、アットホームな雰囲気が伝わりました。来週が楽しみです。
投稿: まーくん | 2009年11月 8日 (日) 11時44分
素通りでしたが雲取小屋はとてもきれいでした。登ってくる人は奥多摩方面からが多いみたいですね。富士山が見えると幸せな気分でした。
神流楽しみですね。週末には天気が回復するみたいです。確かに町の人達が歓迎して盛り上がっている感じなのはうれしいです。
投稿: sugoroku | 2009年11月10日 (火) 08時30分