碓氷峠トレランで警察
仮装レースでおなじみの「安政遠足(あんせいとおあし)侍マラソン」の後半戦のマニアック区間である碓氷峠旧道の山道へトレランに行く。実は昨年も全く同じ日時で同じコースを走り熊野神社まで往復したことが印象的だったので、今年もそれを繰り返す。
なぜ同じ日時かというと、ラジオ放送で箱根駅伝復路の動向を気にしながら自分も山の中で一人トレランを楽しんだ。昨年は東洋大の初優勝に感激したことは記憶に新しく、今年は昨日の5区でまたしても柏原君が大健闘して感動したので、もしや今年も・・・と楽しみにしつつ碓氷峠に向かった。
もっとも、自宅から見る谷川連峰や浅間山方面は明らかに雪雲で、今朝は榛名や赤城の山々もうっすらと雪化粧だった。
これは熊野神社までは無理かなと承知の上で10時過ぎに坂本宿につき、時間もちょっと遅くなったので、侍マラソンのトレイル入口でもある碓井峠C-9カーブの先の路肩スペースにちょこっと車を停める。実はこのことが思いも寄らぬ展開を巻き起こす!・・・ぜひ下のほうを読んでください。
コースは至って走りやすく、杉林の緩やかな登りの後は小石と岩の登りが続く。マラソンでは安中市の街中から坂本宿まで20キロを走った後になる後半マニアック区間なので相当疲労が溜まる。
15分も登ると「覗き」に着き、南側の展望が開ける。ここから坂元宿や温泉施設(峠の湯=通常ここに駐車して山に入れば問題は起きない)が見え、上信越自動車道の橋梁もくっきりと見える。通常ここで一休みする人が多い。
ここから先の山中は弘法大師の水場あり、杉林のトレイルあり、いにしえの旧跡がたくさんあり、趣のあるところでいつも楽しい。熊が多いと聞くところで熊鈴は必須。
途中までくると、思ったとおり積雪が多くなってくる。今年は年末に悪天候が続いたから雪が結構降ったのだろうと思いつつ、想定内なのでかまわず進む。1台目の車が捨ててあるところ(坂本から熊野神社までの間に5台くらい捨ててある。昭和50年年代か?どうやって来たのかさえ不思議)にくると積雪多し。
さらに進むと、標高も上がったのか今度は風花が吹き始めて少し天気が悪くなってきた。太陽は出ているのだけど、雲が動いていてこのままだと熊野神社まではいけないかもしれない。予定をとりあえず山中茶屋に変更して、相変わらずラジオから箱根駅伝7区東洋大の健闘も耳に入れつつ軽く走る。
少し激しくなってきた雪模様(風花程度)のなかで、駐車場から60分で山中茶屋に到着。ここは古くは峠の茶屋として、明治時代までは集落や学校もあったというが今ではそれも信じられない。路肩の石積や開けた道などが当時を偲ばせるか・・・・。ここにも車が捨ててある。
結局、今日はここまで。安政遠足侍マラソンのゴールである熊野神社まで「あと3キロ」を残してここで折り返す。坂本から6キロくらい。神社に初詣参拝して力餅を食べて帰ろうとの計画も中止。箱根駅伝の動向も気になるから時間的にはちょうどいい感じ。
復路は来た道をひたすら引き返すだけで、緩やかな下りで凍結もなく結構走れる。山中茶屋から35分で転倒や怪我もなく無事に車に戻る。結局、往復でも1時間45分程度。どちらかといえば物足りないくらいのトレランだった。
<おまけ>
①車についてのんびりとストレッチを始めてかなり驚いたのち苦笑したこと。
携帯に着信記録とメールがたくさんあり、電話番号に心当たりがなく思い巡らしていると末尾が0110。もしやと考えていると、「警察から電話があった」と出先にいるはずの家族からのメールと自宅電話への着信記録メール。
むむ?警察?と驚きながらも、「はは~ん、雲取山で無くして紛失届を出していたデジカメが無事に発見されたのね~」と安堵したが、それにしても家族の出先まで執拗に連絡するか?普通・・・と思っていたら、家族から「自殺の疑いで照会らしい」との追加メールがあってすべてが判明した。
長時間停まったままの車があるので不審車両として調べられたみたい。
でも、長時間と言っても10時15分から12時までだし、一応登山ルートだし・・・と弁解しながらも、確かに考えてみれば付近はそんな感じの場所だし、普通こんな日に登山・トレランには入らないし、挙句の果ては車の中に道路地図が放置されてさまよい回っているようにもみえるし・・・・。
事故防止・自殺予防について忠実に職務を遂行してくれる皆さんに感謝しつつ、国家権力いや公的機関の情報収集力に圧倒されつつ、途中の駐在さんで経緯をありのまま話して事なきを得た。(実は7年くらい間に渓流釣りで山奥に入ったときに愛車の鍵をなくしたことがあり、その時もここの駐在さんにお世話になっているので何かしら縁がある・・・)
②そんな感じなので車は坂本宿の「峠の湯」か霧積分岐入り口の「玉屋ドライブイン」さんに声をかけて停めさせてもらうのがいいようです。たぶん。
③熊出没情報がとても多いです。サルは日常的、カモシカと鹿を見た場所です。
④基本的に熊野神社折り返しです。軽井沢へ抜けるにはバス運行確認が必要で、軽井沢駅からも横川へ戻るのが困難です。エスケープルートもなし。しいて言えば霧積温泉へのルートがあるが、これはエスケープと言えるのかドツボにハマるだけというか・・・。
⑤侍マラソンについては仮装系でとても楽しく、仮装しない人が浮いてしまう雰囲気。どうせなら峠コースでマニアックに走るのがなんともいえない。
この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。
エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。
気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009.9)
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コメント
やっぱり、この時期は雪深くなるんですね。
警察も家族の出先まで調べて、連絡するというのもすごいものですね。
しかし、新年早々(^-^;Sugorokuさんらしいなぁ。と思いました。もちろんなんとなくですけどね。
投稿: 三姉妹の親父 | 2010年1月 4日 (月) 20時06分
三姉妹親父さん>
今年も宜しくお願いします。正月に出掛ける人は少ないみたいでした、雪だし。春になったら遠足本番前に霧積周回で30キロ位走りたいと思っていますのでご一緒にお願いします!
投稿: sugoroku | 2010年1月 5日 (火) 08時33分