栗生山・荒神山
旧黒保根村(現在桐生市の飛び地)にある、栗生山(くりゅうさん)と荒神山(こうじんやま)を目指す。両方とも年初から計画していた山で、雪解けを待っての山行となった。途中では赤や白の梅の花もきれいだな。
栗生山は水沼駅・黒保根中心部から車道を分けて山道を進む。だんだん道が狭くなり、人家のあとは狭い林道となる。この先に登山口となる栗生神社があるというのだが・・・。鳥居を過ぎて神社発見。5台くらい止まれる駐車場にも人も車もなし。
神社は観光地ではなく、里の人々の信仰のための由緒ある神社の雰囲気が漂う。ここの大杉は記念物らしい。
栗生山への登山口は左手から進む。いきなり急登が続き、しばらくコンクリート道のあとは杉林の中をひたすら急登急登。静かな林の中を汗をかきつつ進む。途中がさがさと鳥が飛び立つ音やごそごそと木が揺れる音がする。いかにも鹿や何か動物が飛び出してきそうな気配を感じ、どきどきしながら歩き続けるが、ちょうど一昨日降ったであろう雪が残っていて、今日は杉の大木の上から雪の小さな塊がどさどさ落ちてくるのが少し怖かったか。
いつまで続くのかといいたくなるような急登を30分位登ると一応稜線。ここまで道標はほとんどないが、ピンクテープが要所要所ではっきりつけられているので迷うことはない。稜線も赤ペンキが充実。
稜線から赤城の山々が見渡せるようになると、10分もしないうちに山頂へ。ガイドブックにあったように、赤城山の東面の見晴らしがとてもいい。雪でうっすらと白いので情緒ある。山頂は標識と三角点あり。木々の間からかすかに袈裟丸山など足尾方面。
数分休んだ後、下山へ。山頂付近は雪もそれなりに残っていて、トレランシューズではグリップが効かず、登山靴で来なかったことを少し後悔。
それでも、ピンクテープを頼りに軽快に進んで・・・と、ある地点で急にピンクテープがなくなり、急な岩場の下りになってきた。むむむ、そういえば往路では見ていない景色もあるような気が・・・。しばらく岩場周辺の巻き道を右左と探してみるが、それらしき道はなく、どつぼにはまりそう。潔く引き返す、どこまで引き返すの?戻る途中でピンクテープや地中の標識などが確認できるので、作業道や狩猟に使われるのかは不明だが、道があることは確認。
しばらく戻ると見覚えのある赤ペンキと杉林に下るコースを見つけて一安心。でも30分くらいはフラフラしたかな。要は、山頂からピンクテープ頼りに軽快に下り、左に降りるところを通り過ぎて直進してしまった。(こっちのほうがコースっぽかった)。
登山道だかりではなく、獣道や森林伐採・送電線監視路などが充実している里山はこういう失敗が怖いと思った瞬間。落ち葉の中の林コースはどこ見ても登山道にも見えるし。下りが一番危険。
後は来た道を戻るだけ。稜線から杉林を下り、ハイカーの方1名と挨拶を交わし、15分弱で神社に到着。ここでご夫婦に会う。やはり少なからず登る人はいるんだなと感じる。
<所要時間> 現地時刻
駐車場9:30→神社9:35→稜線10:00→山頂10:10→下山中道迷い10:30~10:50→神社駐車場11:10
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栗生山のあとは国道まで戻り、水沼駅から渡良瀬川を渡り、荒神山へ。こちらもガイドブックを見る限りでは往復1時間半弱で登れる山。ぐんま百名山の一座にあたり、いずれは訪れることになるのでついでに訪問。
駐車場から林道を駆け上り15分くらいで展望台。群馬テレビの中継塔もある。そういえば、群テレの中継塔はみなかみの大峰山、安中倉渕境の戸谷山、片品の高王山、薮塚の茶臼山など、最近行ったばかりの里山でも見かけた。工事しやすい場所、一般住宅への電波配信の都合などを総合的に考えるとこれらの山と重複するのか。何だかテレビ塔熱中人みたいになる。
ちなみに、群テレのHPを見ると、中継局は10や20はくらだないらしい!ということは今後もたぶん各地で発見できるんだろう。
http://www.gtv.co.jp/reception/index.html
広場から数分で山頂。展望はない。二等三角点あり。
帰りは車道を駆け下りでは芸がなさ過ぎるので、遊歩道「帰り道」と書いてあるコースへ行く。ここから標高差400メートルくらいを気持ちよく駆け下りることができ、意外と収穫。このコースは結構な急斜面を九十九折れに下るコースで道幅狭いので積雪時は注意かと感じる。
残りは車道を2キロくらい登る。駆け上がろうと頑張るが「歩け」と言う弱い心に負け、とぼとぼ歩く。こういうロードの登りを走れるようになったらいいんだけどね。
<所要時間>
駐車場11:35→展望台11:45→山頂11:55→遊歩道入り口12:00→車道出会い12:10→駐車場12:20
この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。
エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。
気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)
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