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2010年5月

2010年5月31日 (月)

残雪多し鬼怒沼山

5月最後の日、ほぼ一年ぶりに尾瀬へ。混雑する夏場7月を避けてこの時期に水芭蕉を見にいくことが多い。7:15大清水駐車場着。

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今日は尾瀬といっても尾瀬沼・尾瀬ヶ原ではなく、大清水から西へ進み鬼怒沼山へ向かう。親父に道案内を頼む。

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鬼怒沼山2,141Mはぐんま百名山の一座(栃木百名山らしい、やっぱり)でもあるだが、山深くあまりメジャーな山ではない。栃木県の奥鬼怒温泉側からが一般的で、群馬県側の大清水から行く人は少ないらしい。ほとんど人が通らない反面、シカや熊がいかにも出そうな雰囲気で、シカの食害・足跡は多数、自然と熊への警戒も増す。

渡渉。雪解けで水多く、倒木の上をゆっくり進む。

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登りはじめて3時間の南稜歩きは雪は全くなく至仏山や燧ケ岳や上州武尊山の雪景色や石楠花の花もとてもきれい。

アズマシャクナゲ

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上州武尊山 ※山田昇杯コース

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アヤメ平の尾根の向こうにちょこっと至仏山

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しかし、往路のピーク物見山を越えて北陵に下り始めたところからで残雪がものすごく多くなり、しかも先行者の踏み跡もなく、当然夏道も判らず、標識もほとんどなし。

あまりの積雪にアイゼン着用。今日は軽アイゼンでなく6本爪を持ってきて正解。

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物見山を越したとたんの残雪には驚きつつも、ある程度想定内。昨年の富士見峠もそれ以前の尾瀬沼も5月末から6月上旬は峠までの南稜は積雪なしでも、峠を越えて北へ下るとものすごい積雪になることが多い。それだけ日が当たらないということ。

想定外だったのは踏み跡も標識も赤テープもないことで、ルートファインディングのようになってしまう。鬼怒沼湿原・避難小屋に出てからも、今度は鬼怒沼山探しで数度の道迷いもあり、かなり苦戦。

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湿原から燧ケ岳

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湿原から鬼怒沼山

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ショウジョウバカマ ここだけ ちょっとボケている

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結局、鬼怒沼山の山頂は見つからず、暫定登頂を果たして引き返す。引き返す際にも残雪の樹林帯の中だとまるで樹海のように方向感覚が鈍くなり、休めば休むほど戻るべき方向が曖昧になってしまう。

今日は展望がありまだ幸い。山頂付近から日光白根山や燧ケ岳、眼下に湿原も見えるのでとりあえずの方向は分かる。自分たちの踏み跡を頼りに気をつけて戻る。

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復路では花や草木を眺めながらのんびり・・・。たまには駆け回らずにのんびりとフラフラ下山するのも悪くないことに気づかされる。

イワナシ・コシアブラ

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残り1.5キロの林道を親父は軽やかに走るが、自分はダメ。今日は親父のほうが全然元気だったような気がする。

<所要時間>

大清水駐車場7:30→物見山10:00→道迷い→鬼怒沼湿原10:35→避難小屋10:40→道迷い40分→再び避難小屋11:20→鬼怒沼山山頂(推定)12:00→鬼怒沼湿原(昼食)12:20→物見山13:00→大清水駐車場14:55

<まとめ>

・「残雪期は要注意」に尽きる。アイゼン必携、マップは当然、コンパス必携で自己位置随時確認。

・熊鈴必携。用心にこしたことない。

・鬼怒沼山の山頂は夏でも不明瞭らしいが、帰宅後に実家に寄ったら偶然、両親の山行写真に「鬼怒沼山」とあった。樹林帯の中に微妙なプレートがついた山頂点がどこかにあるらしい。

・親父の道案内もいい加減と言うか頼りないというか、三回目でも進むべき尾根が分からないのは、残雪の影響が大きいか。

・避難小屋から先に赤テープが等間隔に付けられており、導かれるように急坂を下ると沢に出て終わりだった。水場への誘導なのか赤テープの目的は不明だが、残雪の中、登山道の頼りとして進んでしまうのは自分たちが悪いのか・・・。

・帰宅後にネットで「鬼怒沼山」を検索すると、ほとんどは栃木県側からの登山が多い。しかも、残雪期に物見山から先で迷いに迷ったという話が多いこと・・・。正確でない赤テープの情報もある。やはり同じような話が多い。それにしても7月の鬼怒沼湿原から眺める日光白根山は美しいらしい(燧ケ岳より白根山が取り上げられてる)

・当初、富士見下登山口から皿伏山経由で尾瀬沼に抜けるコースも予定したが、残雪予測して予定変更した。鬼怒沼でこれだから、北面多く樹林帯の皿伏も同様だろう。

 

この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。

エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。

気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)

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2010年5月27日 (木)

湿布の良し悪し

5月は足の筋肉痛に泣く日々だった・・・。9日の安政遠足で29Kと、翌週16日の道志村で41K。

ここ2年、がむしゃらにレースに出捲って多少のことでは後を引くことはなくなり慣れてきたが、遠足ではふくらはぎをやられ、道志ではアップダウンの連続で大腿が痛くなり階段下りるのも辛くなってきた。

でも、以前の腸脛靭帯やガ足炎のように、靭帯や筋が完全にやられてしまうことはめっきり減ってきたので大きな進歩。上腕はともかく、足周りの筋力は多少ついてきた。ボディビルダーが鏡で肉体を眺める気持ちがちょっと分かってきた・・・。

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上の画像は自分が最も信頼を置いている冷湿布「ハリックス55EX」。
何が良いかというと、薬剤の含有量が他製品と比べて2~4倍高いので効きそうな気がするのと、ほどよい密着感があってズボンにすれてペロンと剥がれてしまうことがない。

そして、匂いが自然で違和感がない。左右の足に各3枚・最高6枚貼って仕事に行ってもそれほど違和感ない(と思うのは自分だけ?)

先週は家に買い置きがなくやむを得ず市販の特価品を買って両足に2枚ずつ貼って仕事に行ったら、昔ながらの実に安っぽい異臭がして事務所中が大変なことになった。

「やだ!山系さんたらまた山奥の変なレースに行ってきたらしいよ~まったく変人ね~」と週末極秘修行がバレバレ。

ちなみにハリックスは数少ない特価日には498円、それ以外は598円~798円と値段があってないような商品。折り込み広告で特売日チェックしてまとめて買うほど・・・。

これ以外の湿布を買うと決まって失敗してしまうので、もし、一段とおすすめ商品があったらぜひ教えてください。

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2010年5月22日 (土)

烏帽子岳・天狗岩

久しぶりに親父同伴の山行復活。南牧村にあるぐんま百名山「烏帽子岳」「天狗岩」へ。ついでにすぐ近くにある隠れた秘峰「三ツ岩岳」へ。

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基点は大仁田ダム直下から山に入る。最近のダムは「ダム熱中人」が現れるほど人気スポットで大仁田ダムにも全国各地から集まるらしく、記念ノートも常備。実は自分もダムを眺めると妙に落ち着くので嫌いではないむしろ好きなほう・・・。

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烏帽子岳登山口から尾根を目指す。4月下旬~5月上旬のアカヤシオやツツジで有名な山でその時期は人も多いらしいが、今日は駐車場に車なく、こちらからの入山者はいない模様。

沢沿いに登山道を進むとすぐ先で小石が転がり落ちてきて、ガサガサするので上を見るとカモシカ遭遇。ぷりぷりと崖を登っていくところ。(写真は撮れず・・・)

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急登を進むこと1時間で尾根へ。烏帽子岳は復路で寄ることにして、マルと呼 ばれる山を越えて先に天狗岩を目指す。(右写真はマルから烏帽子を眺めた図)

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烏帽子岳と天狗岩はセットで登れる位置だが、烏帽子は南牧村側から、天狗岩は上野村のやまびこ荘あたりから登るのが一般的みたいで、両方の山に登る場合には尾根伝いの道か横道コースを行く必要がある。

今日はよく分からないまま親父についていくと、当然のように尾根道を行き、そこは岩稜が続く高度感のあるコースで、少しヒヤリとする。

黒滝山といい、鹿岳(かなだけ)・四又といい、西上州はこんなことが多い。結構岩場が多くて危ないと言えば危ない。何でもないといえば何でもない。承知していくことが一番か。

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天狗岩到着。ここで初めて夫婦ハイカーに会う。その後、もう一組の熟年グループが到着する。天狗岩には鉄製の橋がかけられた見晴台があり、少し霞んでいるがすぐ近くに烏帽子岳や三ツ岩、鹿岳、その先に荒船の山々や浅間山も見える絶景が続く。

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今日はトレランではなくて登山なのでゆっくり休憩。コーヒー飲んで昼食の後、天狗岳を逆方向に下り、ニリンソウ群落をながめてから周回して烏帽子岳コースに向かう。

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尾根コースは高度感ありビビッてしまったので、帰りは横道コースへ迂回してもらう。平坦でなだらなかコースでいつしか駆け足になってしまう。先週の道志村の疲れもだいぶ取れてきたことを実感しながら・・・。

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マルを経て烏帽子岳。相変わらず見晴らしがよくていい眺め。空気が澄んでいる冬場なら最高の眺めだろう(が、積雪や凍結の多い冬場には簡単に登れる山ではないか・・・)

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烏帽子岳からは最も急なコースを下る。小石・砂の多い足場で滑らないようにロープが続く。本来なら登りに使いたいところ。途中で往路と合流し、沢沿いに下ることあっという間に駐車場に着く。お疲れ様。

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と、今日はぐんま百名山を2座登れた満足感に浸っていると、そう簡単には終わらないのが親父との山行で、「ついでに三ツ岩登ろう、こんな時じゃないと行かないだろうから」と提案。特に断る理由もないので指示に従う。

三ツ岩へは大仁田ダムから反対側の山に入る。群馬県西部を直撃した平成19年9月の台風で南牧村は大変なことになり、このあたりの山も相当荒れたらしい。三ツ岩も途中の登山道が荒廃し通行止めとあるが・・・。

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行って行けないことはないだろうと上りに使用、やはりコースは荒れていた。木々がたくさん倒れていて谷をふさぐ。登山道は付け替えられていて問題なく進むことはできる。倒木が多いと次に大雨が降ったりすると土石流や鉄砲水にならないかと心配。

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尾根に出てからも新緑の中でアップダウンを繰り返して1時間ちょっとで三ツ岩岳山頂へ。 

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烏帽子岳・天狗岳同様にこちらも景色がいい。色がいい。ここ半年ほど西上州にくることが多いので山を眺めると何となく親近感が沸く。

①碧岩・立岩・荒船方面

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黒滝山物語山・四又・鹿岳・妙義

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③桧沢岳・小沢岳・稲含山・赤久縄山

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三ツ岩岳からは九十九折れの下りを駆け下りてあっという間に駐車場へ到着。今日は疲れもあり純粋に登山を楽しむつもりだったけど、いつの間にかトレラン練習になってしまった。

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<所要時間> あまり参考になりませぬ

烏帽子岳駐車場・登山口9:40→尾根分岐10:30→マル分岐10:40→天狗岳山頂11:30~12:00→ニリンソウ群生地・避難所跡12:15→横道コース分岐12:40→マル分岐12:55→烏帽子岳13:10~13:15→登山口・駐車場13:50

大仁田ダム駐車場・三ツ岩登山口14:05→尾根14:30→三ツ岩岳山頂14:55~15:15→駐車場15:40

<おまけ>

・西上州は高度感のある岩場が多く、あらかじめそのつもりで行かないと痛い目にあう。しかも、注意喚起の標識はほとんどない。普通に落ちたらまずい岩場がある感じ。

・烏帽子・天狗岳もいいが、百名山には当てはまらない三ツ岩岳も登りやすく、かなりの割合で駆け足できる感じで楽しいところだと感じた。1周しても2時間弱か。

・「天狗岳」の名称の山は各地にある。「天狗」が由緒あるのか・・・。

・帰りの車で「みかぼスーパー林道」を終点の大仁田ダム(竜王の滝)から始点の鬼石まで走破しようとダート路を快調に進めたが・・・塩ノ沢峠まで順調に来てその先下仁田に入ったところで大崩落あり通行止め。写真とって泣く泣く神流町へ迂回して断念。やはりこちらも平成19年9月の台風直撃の惨状だったと思う・・・復旧めど立たずか。

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この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。

エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。

気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)

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2010年5月16日 (日)

道志村 関門との戦い

レースから数日経って、ようやく道志村をまとめる元気が出てきました。長文ですよ。(5/20)

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第2回道志村トレイルレースに参戦。前週に安政遠足(29K)で頑張りすぎたので多少不安が残る。(と最初から言い訳をいっておく・・・)

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この大会、第1回の昨年は天気が良くなかったこともあり、なんと完走率30%と凄まじい結果だったらしい。レース経験豊富な桶川師匠集団も「あれは関門がものすごく厳しかった!」と聞く。

そんな情報が入ると、ますますやる気になってしまう性分なので、板橋の新河岸さんとともに早々にエントリー、練馬の飛脚会さんも出るというので、前夜現地に集合して仲良く車中泊。

翌朝5時半に受付を済ませ、まったりしていると、ザスパ伊勢崎さんと偶然会う。群馬からエントリーしている人は極めて少ない。そのうち物好き2名ここにあり。

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4人で準備を済ませて7時にロング・ハーフ一斉スタート。道志中学校からわずかに富士山が見える。感慨深く写真を撮る人。

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実は今回は試走はもちろん、コースの研究もあまりせず、自分としては珍しく行き当たりバッタリ。飛脚会さんは先月第1関門まで試走したというので話を聞くと、なかなかタフで関門まで21キロの制限時間5時間は結構きついよという。

最初は林道走行。最近は緩やかなロードの登り坂も頑張って走れるようになってきた。地図を落とした人がいて、律儀に拾って追いかけて届けるザスパ伊勢崎さん。ご苦労さん。

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登山道に入る。渡渉あり、急坂あり、激坂あり、急坂あり、激坂あり・・・最初からもうそればっかり。ここで標高625Mメートルくらいから一気に1224Mまで上りあげる。

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やっとのことで尾根らしき地点に着いたと思ったら、今度は下りになってしまう。激下り。こういうのはせっかく登ったのに本当にもったいないと感じるのはいつものこと。

こんなことを思ったのは最初のうちだけで、このレースは終始こんな感じで、もう後半は考える気力も失せてもうろうと走る・歩くだけ。それがこのレースの印象。

途中、見たことが あるユニフォームの方を見つけ、ジョグノートリンクのうまっちさんに挨拶する。神流・御岳ほかであったこともあり、たぶんこれからもお世話になると思う。

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途中から見えた富士山。コース各所から富士山が見えるのかとかなり期待して参加したが、道志村は位置的に富士山とは離れていることが参加してみて判明。忍野や朝霧など富士山麓とは立地が違うみたい。

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道坂峠では後ろから新河岸さんがやってきてしばらく話をしながら併走するも、自分はすぐについていけなくなり道を譲る。すでにここまでのアップダウンで今日はふくらはぎよりも登り用の大腿筋内側が引き攣り、登るに登れない。

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しかも、道坂峠から先にドドーンと待ち構えるのは前半の山場「御正体山(みしょうたいさん)」でここでも一気に600メートルくらいの激登りが続く。

おまけに忘れてはいけない関門時間の壁。第一関門(制限時間5時間)の通過目標時刻(4時間~4時間半)はとても無理。飛脚さんが試走の時に御正体山から関門山伏峠までは距離はないけど1時間は見たほうがいいといっていたのを思い出し、逆算すると・・・ちょうど5時間前後ではないか!まずい。

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御正体山激上りのあたりが3時間45分くらいで、たぶん周りの人も同じことを感じているのだろう・・・余裕で行ける時刻でもないが関門リタイヤで諦めるにはまだ早く、焦って先に進む人が多い。それにしても急坂にヘロヘロ。

御正体山頂で時間を気にしながら5分休憩。サービスエリアで買ってきた「プリン大福」がすごくうまかった。

関門まで残り5キロの下り。「なんだ5キロか」と甘く見ていたら今まで完全に登り仕様だった両足が言うことを聞いてくれず、激下りに負けて変な感じに攣る攣る。

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騙し騙し下り、時計を気にしつつ、関門時間から逆算してヒイヒイ言いながら下る。たまに出てくる登りはまた足に来る。途中、ボンバーヘッドの軽快なランナーに抜かされる・・・後で確認して分かったがトレランで有名なあのドクターらしく、第一関門で選手たちを激励してくれた。感謝。

長い下りもようやく終わり、第一関門「山伏峠」へ。4時間53分。7分前か・・・危ない。関門時刻を意識したのは初めてで、よく「関門時刻は到着時間ではなくて関門を出る時間ですからね」と聞いたことがあったので、今回、時間には間に合ったけど休む時間もなく5時間までに出発しなければならない(水さえもらえない?)のでは拷問のようだなとずっと考えていたが、やはりそんなことはなかった。

時間に間に合えばあとはゆっくり休憩していっていいとのこと。塩・バナナ・水などをもらう。

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結果的に7分前で滑り込んだので、とりあえず第2関門まで行くことにして栄養補給。と、救護所でマッサージを受けているザスパ伊勢崎さんに声をかけられる。「関門に着いて休んでいたら足が攣って仕方ないんです。もう15分ここにいます。もしかしたらここでリタイヤかもしれません」と。

「捻挫や怪我じゃなくて攣った程度ならほぐして時間が経てば回復するよ。先で待っているよ」と上から目線で励まして先に関門を離れる。自分も相当参っているんだけどね。

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正直、第1関門に向かう途中で心が揺れた。こんなタフなコース、あと20キロも走れるんだろうか、いや走りたいんだろうか自分。時間に間に合わず関門リタイヤはある意味救われる(が、それでいいのか自分)。

時間に間に合えばとりあえず先に進み、見えぬゴールではなく、まずは第2関門を目指そうと。

第二関門までは約10キロで制限時間は7時間半の14時30分。第一関門を離れたのが12時15分だから2時間15分ある。10キロ程度なら2時間あれば・・・とそうあまくないのがこのレース。マップ上の標高差では下り中心のはずだが、要所要所に登りがあり、切り替えがなかなか難しい。

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どうやらこの日の自分は上りが難点のようで、全然思うように進めず。まぁ下りも激下りばかりで走れるわけではなくこちらもダメなんだけど。

ハーフの選手は第一関門で抜けていて、自分の位置取りも極めて時間ギリギリのところにいるので、意外と前後に人はいない。さっそうと抜き去る人はいない。歩いたり休んで消炎剤塗ったりたまに走ったり・・・。後ろからザスパ伊勢崎さんが復活して追い抜いて行き、その後も併走。

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ふと時計をみると、関門時刻の14時30分から逆算すると、またしてもなかなか厳しいことが判明。第1時間門を離れる時は10キロで2時間15分あると安心していたのに、やっぱりコースがなかなか厳しかったのか・・・。

ダート林道走りと道の駅へ続くロードにかなり救われた。人々の応援にも励まされて、なんとか第2関門に到着。時刻は14時24分。6分前だ。ああギリギリ。

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正直、ここでもいいかと思っていた。第2関門まで楽しく走れれば30キロは走ったことになるし自分なりに達成感もあるかなと。そして何より、これから先に続く鳥ノ胸山(とんのむねやま)への500メートルの激上りには「この期に及んでなぜこの上りを!」とマップを見ただけで嫌気が差したのは自分だけではないはず。

第1関門到着と同様、時間に間に合えば先に進み、間に合わなければ内心ホッとしてリタイヤできると考えて走ってきた。

が、関門時間には間に合った(間に合ってしまった)ので、富士山麓でリフレッシュしようと出掛けた自分のためにも、関門でリタイヤする人のためにも、完走率をあげたい主催者のためにも、とりあえずゴールを目指すことにした。

ゴールの制限時間が10時間の17時だから、今から2時間30分はある。残り10キロだから2時間30あれば大丈夫だろうと考えたものの、確か第2関門までも全く同じことで時間ギリギリだったはず。少しペースを早めて先を急ぐ。

鳥ノ胸山登山口までのロード部分は埼玉のウルトラランナーの方と話をしながら駆け上り、萩往還・奥武蔵・奥久慈などいろいろな情報を短時間で得られた。50歳代のようだけど若々しく楽しむ姿が印象的。

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鳥ノ胸山への登りはものすごい傾斜。だけどもうここは笑うしかない。苦笑。周りの人も頑張るとか頑張らないとかいう次元ではなくただただ黙々と登るだけ。登らないと苦しみから解放されないから・・・。

激上りで役立つのは登山的な感覚でゆっくりとでも一歩一歩歩きあげ、相当ゆっくりなペース進むといいことに気づいた。先行の方々にも感謝。(先行の方々皆さんには下りで軽快に抜かされたけど・・・)

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鳥ノ胸山山頂で「あとは下りですからね~!」と誘導の方に渇を入れていただき、コース状況を聞いたら山道はあと少しでその先はダートの林道が4キロくらい続いてその後はロードと聞いて俄然やる気が出た。ダート林道ならまだいいかな。

残り3キロ地点で力が抜けてしまいそうになり、ここまで来てハンガーノックもしゃれにならないので歩いてパンを押し込む。時計を見ると16時20分。結構時間も余裕なし。

その林道に出て延々と下り下り、車道に出て自分の車が止まっている駐車場を通り過ぎ、道志の湯あたりからは先にゴールしたりリタイヤした方が駐車場に戻りながら応援してくれた。ありがたい。

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何とかゴールまで走りきり、9時間41分で無事完走を果たす。時間はかかったけど完走は完走。途中何度も諦めようかと思ったけど、関門時間ギリギリでパスし、最終的に自分に負けずよかった。

やはり長い長いトレイルの先には、何とも言い表せない達成感というか大きな課題というか得られるものが多かった。

<おまけ>

①今年の完走率は66%と結果。昨年に比べると倍以上になったらしいが、一般的には決して高い完走率ではない。関門時間がきついのでタフなことは間違いない。

②そして、去年は関門時間がさらに30分短かったとか!あれ?その設定でいくと自分は第一関門で完全アウトだ。

③これまで参加したレースのなかで最も辛かった。同じ距離でもおんたけスカイレースや神流ラン&ウォークなどよりも過酷だという印象。ほかの方の話では北丹沢・富士登山よりもタフだという声も。

④昭文社『山と高原地図』の「28丹沢」をレース後に買ってきてコース確認してみたら・・・道志村を取り囲む広大なコースと判明。

⑤コース上で山名が分からなかったところがかなりあった。

 A 御正体山 → みしょうたいさん ※日本二百名山

 B 菰釣山 → こもつるしやま? ※山梨百名山

 C 菜畑山 → なばたけうら? ※山梨百名山

 D 今倉山 → いまくらやま ※山梨百名山

 E 鳥ノ胸山 → とんのむねやま ※山梨百名山

⑥前半第1関門まで併走したハーフ参加者の方、音楽聴いて走るのは自由だけどイヤホンから音が漏れ漏れもれ漏れ漏れモレ!!聴きたくもないハードロックを延々聴かされるのは周囲の者はたまりません。これ山手線なら殴られますよ。それに山に来たら鳥のさえずり聞いたり景色みたりしたほうが絶対にいいって。

⑦屁をこく人が意外と多い(人のことは言えないが)。たぶんマラソン・トレランと腸の動きには密接な関係があるにちがいない。

⑧圏央道開通により群馬から山梨・富士五湖方面へのアクセスがとても良くなり、1時間半くらいで中央道へ。しかし、そこからが長い。相模湖ICでおりず、都留IC経由して道志村に向かうが山道で・・・。au携帯も圏外多く、都心に近いが山深いことを実感。それはそれでよし。

⑨今倉山あたりは走り屋が多い道らしく、日曜日でレース中も騒音がすごい。村人の方々の気苦労が偲ばれる。

⑩町おこしという点では神流町と同様、住民参加型のイベントの印象。コースも40キロと同じような感じだが、実際の過酷は比較にならない。走りやすい神流に比べ、道志はこの過酷路線を突っ走るのかな。

⑪厳しいコースということもあり、女性参加者が少なかったようだが、その分、参加してくる方々は精鋭と見えて、きれいなお姉さんランナーに続々と抜かれた。急登を余裕に登る女性も多くて、この世界、本当に年齢や性別は意味を成さない。

⑫アップダウンが多いいやらしいコースではオートマ走りでは対応できず、「上り」「下り」を意識して切り替えるマニュアル走でないとダメだと実感。脳みそ信号と筋肉と絶対に関係があるに違いない。

⑬HPでリザルトが公開された・・・本当に後ろから数えて何番という位置。でもとりあえず完走目標だからこれでいいのだ。しっかし、6時間や7時間台でゴールする人も結構いるもんだな~自分にはどこをどう走ったらそんなタイムになるのか想像もつかない。

この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。

エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。

気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)

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2010年5月14日 (金)

遠足 NHK放送の件

先日の安政遠足(とおあし)侍マラソンの様子がテレビで放送されるらしい。今年はNHKも取材に来ていたので、いつもの群テレに加えて楽しみが増える。

スタート地点

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ゴール地点

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■NHK ※ただし関東ローカルかな?

5月15日(土)7:30~8:00  おはよう日本  土曜の地域リポートのコーナー

女中さんの格好してスタート地点・ゴール地点で果敢にインタビュー取材をしていたのはたぶんこの特集だろう。時間的には下の②③より放送枠がありそうな雰囲気。

http://www.nhk.or.jp/ohayou/

5月25日(火)11:05~ こんにちは一都六県 ※これはどう見ても関東だけだろう

http://www.nhk.or.jp/shutoken/6ken/

5月27日(木)16:50~ ゆうどきネットワーク ※こちらも関東だけだな

http://www.nhk.or.jp/shutoken/yuudoki/

■ 群馬テレビ ※極めてローカルだが、内容は濃い!峠取材充実

5月23日(日) 19:00~19:30   5月29日(土) 19:00~19:30 (再)

http://www.gtv.co.jp/

■ケーブルテレビもあるの?こちらは詳細不明、情報なし

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日曜日は道志村トレイルレース41.3K参戦のため、土曜の夜に山梨に向かう。基本的に連戦は避けているんはずだが今月だけ例外・・・。

日曜の遠足が思ったより足にこたえてふくらはぎが悲鳴を上げた。30キロとはいえ、後半の山道と仮装で暑い天気にやられたみたい。

道志村DNSか!とも頭をよぎったが、富士山を拝みたいし、7月のロングトレイルに向けてこれくらいで弱音は吐けない。修行あるのみか・・・と。

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2010年5月 9日 (日)

安政遠足侍マラソンだ

恒例の安政遠足侍マラソンに参加した。

昨年と全く同じ「着物+三度笠衣装」「旅の者風」でなかなかかっこよくできたとスタート前から自画自賛・酔いしれる。このレースの参加者の約7割が仮装とのことなので、基本的に「自分が好きな人」の集まりであることは絶対に間違いない。異様な雰囲気も・・・。

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前半のロード部はあまり無理をせず、ちょうどいいペースで進む。「幸せの青い鳥」風のkyuuchanと併走しながら17キロ地点くらいまで楽しい仮装ラン。

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ただ、フィギアスケートの織田君ではないが、靴紐が解けたあたりからペースが乱れ、徐々にkyuuchanに離され、その後も後半の山道ではあろうことか、両足各所から「もう攣っちゃいますよ!」と注意報発令、全力走行が不能となった。

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結果的に3:15でゴール。雨で肌寒い2008年が3:10、猛暑の2009年が3:35だから、今年の記録は自分としても満足がいく。順位的にも100番前後/450人くらい?でまずまず。

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そして、ゴール後のサプライズ。ウルトラトレイル・ド・モンブラン6位入賞のあのお方がkyuuchanと親しげに話をしている!

自分も赤城のトレランクリニックでお世話になったり、志賀高原やハセツネで声援を送ったりと密かに親しみを感じている方なので早速記念写真をお願い。(許可を得ていないので少しぼかしを入れさせていただきます)

群馬が誇るトレイルランナーの一翼を担う頼もしいい方。これからも応援しています!

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■共同通信の動画ニュースが早速ネットに流れていたので、リンクします

http://www.47news.jp/movie/general/post_5000/

なんと、17秒のところ「関所から駆け下りる人々」のところでバッチリ撮られている!三度笠をかぶった茶色い着物姿。ちょっと意識して軽快に駆け下りていく・・・。

ちなみに2008年は群馬テレビにインタビュー出演、2009年は上毛新聞に掲載、そして今年は共同通信にて全世界に配信か!へへへ。

<おまけ>

A 主催者も「節度ある服装で!」と再三呼びかけているが、見苦しいので、裸体露出・半ケツなどは本当に勘弁しほしい・・・しゃれにならない。

B 昨年の猫ひろし氏のマラソン本の効果か、今年はマスコミ取材がすごい。地元上毛新聞・群馬テレビはもちろん、東京新聞・ケーブルテレビ、そしてNHKも特集を組んで放送するらしい・・・。かわいいNHKアナが仮装してあちこちでインタビューしていた。(放送日程詳細は後日)

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2010年5月 4日 (火)

遠足準備 余念なし

お蔭様で本日より本格的に練習を再開することができました!

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昨年の山田杯で競ったマカロニさんと県内某所へトレイルに向かう。9日に控えた「あれ」の峠コースの現状下見と最終調整・・・。下の写真の「力餅」といえば・・・。

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写真撮りながらマイペースで進むいつもの自分とは違い、今日はタイムを意識するマカロニさんのペースに極力ついていき、終始オーバーペース。たぶん実際のレース時より速かったと思う。

警察にお世話になった前回のトレイルと違い今日は記録写真が少ない。

①温泉駐車場から第一関門とC-9カーブから山に入り「覗き」へ至る。最初の登り部できついはずなのにマカロニさん速すぎ。覗きで坂本宿を覗いている日曜日出場するという父娘親子さんに出会い、しばし歓談。

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②弘法の井戸を通り過ぎて四軒茶屋跡。今朝駐車場でストレッチしているときに15分くらい話した散歩中のおばちゃんの先祖はその昔ここで力餅屋をしていたらしい。

先祖の墓の一部はまだこのあたりに残っているので以前は墓参りに来ていたが、最近は体力も衰え、孫もあまり来ないので登っていないとのこと。「僕が代わりにお参りしておきますよ」と調子よく返事したが、結局墓石など確認できず、写真のみで失礼。

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③毎度の如く捨ててある昭和の廃車  尾根道の給水ポイントと山中茶屋付近など

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④山中茶屋過ぎの残り3キロ地点からは緩やか~な登り坂となり歩きたい気持ちが強まるところだが、マカロニさんはここぞとばかり走る。やはりこのあたりで歩くか小走りかでタイムに差が出ることを実感。

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⑤第一関門から1時間20分で熊野神社到着。神社参拝と餅と飲料を楽しむ。ちなみに熊野神社は群馬県と長野県の県境に位置し、なんと両県側にそれぞれ神が祭られ、建物も別個という。山深いところにあり、普段は静寂に包まれている神社だが、連休で軽井沢から乗客が大勢乗った路線バスが次々に到着したのには少し驚いた。

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ちょうど股下が県境↓

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復路はほぼ下り一辺倒で自分もマカロニさんも飛ばす。下手な怪我だけは注意して、大腿筋にほどよい疲れが残り楽しんで走る。

<所要時間> ある程度時間を意識した走り中心で参考にならず

峠の湯9:25→徒歩→第一関門・C-9カーブ9:34→覗き9:50→給水地点1台目の廃車10:11→山中茶屋10:25→霧積温泉分岐林道10:46→熊野神社10:53~休憩~熊野神社11:37→C-9カーブ・玉屋ドライブン12:30

<おまけ>

A 熊野神社周辺で「力餅ミックス」を出している店は意外と少ない。自分の調べでは1件のみのような気がする。バラエティに富んでいてお得だと思うのでこれが好き。

B 力餅元祖は玉屋さん。大手釜めし企業のそれは機械作りだと思うが、玉屋をはじめ熊野神社周辺の店舗は手作り感がにじみ出ていて確かに美味しい。

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C 霧積・碓井旧道周辺は熊出没注意地帯!

D 今年の仮装は昨年と同じ着物で行きます!見かけたら声をかけてくださいね~

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この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。

エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。

気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)

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