烏帽子岳・天狗岩
久しぶりに親父同伴の山行復活。南牧村にあるぐんま百名山「烏帽子岳」「天狗岩」へ。ついでにすぐ近くにある隠れた秘峰「三ツ岩岳」へ。
基点は大仁田ダム直下から山に入る。最近のダムは「ダム熱中人」が現れるほど人気スポットで大仁田ダムにも全国各地から集まるらしく、記念ノートも常備。実は自分もダムを眺めると妙に落ち着くので嫌いではないむしろ好きなほう・・・。
烏帽子岳登山口から尾根を目指す。4月下旬~5月上旬のアカヤシオやツツジで有名な山でその時期は人も多いらしいが、今日は駐車場に車なく、こちらからの入山者はいない模様。
沢沿いに登山道を進むとすぐ先で小石が転がり落ちてきて、ガサガサするので上を見るとカモシカ遭遇。ぷりぷりと崖を登っていくところ。(写真は撮れず・・・)
急登を進むこと1時間で尾根へ。烏帽子岳は復路で寄ることにして、マルと呼 ばれる山を越えて先に天狗岩を目指す。(右写真はマルから烏帽子を眺めた図)
烏帽子岳と天狗岩はセットで登れる位置だが、烏帽子は南牧村側から、天狗岩は上野村のやまびこ荘あたりから登るのが一般的みたいで、両方の山に登る場合には尾根伝いの道か横道コースを行く必要がある。
今日はよく分からないまま親父についていくと、当然のように尾根道を行き、そこは岩稜が続く高度感のあるコースで、少しヒヤリとする。
黒滝山といい、鹿岳(かなだけ)・四又といい、西上州はこんなことが多い。結構岩場が多くて危ないと言えば危ない。何でもないといえば何でもない。承知していくことが一番か。
天狗岩到着。ここで初めて夫婦ハイカーに会う。その後、もう一組の熟年グループが到着する。天狗岩には鉄製の橋がかけられた見晴台があり、少し霞んでいるがすぐ近くに烏帽子岳や三ツ岩、鹿岳、その先に荒船の山々や浅間山も見える絶景が続く。
今日はトレランではなくて登山なのでゆっくり休憩。コーヒー飲んで昼食の後、天狗岳を逆方向に下り、ニリンソウ群落をながめてから周回して烏帽子岳コースに向かう。
尾根コースは高度感ありビビッてしまったので、帰りは横道コースへ迂回してもらう。平坦でなだらなかコースでいつしか駆け足になってしまう。先週の道志村の疲れもだいぶ取れてきたことを実感しながら・・・。
マルを経て烏帽子岳。相変わらず見晴らしがよくていい眺め。空気が澄んでいる冬場なら最高の眺めだろう(が、積雪や凍結の多い冬場には簡単に登れる山ではないか・・・)
烏帽子岳からは最も急なコースを下る。小石・砂の多い足場で滑らないようにロープが続く。本来なら登りに使いたいところ。途中で往路と合流し、沢沿いに下ることあっという間に駐車場に着く。お疲れ様。
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と、今日はぐんま百名山を2座登れた満足感に浸っていると、そう簡単には終わらないのが親父との山行で、「ついでに三ツ岩登ろう、こんな時じゃないと行かないだろうから」と提案。特に断る理由もないので指示に従う。
三ツ岩へは大仁田ダムから反対側の山に入る。群馬県西部を直撃した平成19年9月の台風で南牧村は大変なことになり、このあたりの山も相当荒れたらしい。三ツ岩も途中の登山道が荒廃し通行止めとあるが・・・。
行って行けないことはないだろうと上りに使用、やはりコースは荒れていた。木々がたくさん倒れていて谷をふさぐ。登山道は付け替えられていて問題なく進むことはできる。倒木が多いと次に大雨が降ったりすると土石流や鉄砲水にならないかと心配。
尾根に出てからも新緑の中でアップダウンを繰り返して1時間ちょっとで三ツ岩岳山頂へ。
烏帽子岳・天狗岳同様にこちらも景色がいい。色がいい。ここ半年ほど西上州にくることが多いので山を眺めると何となく親近感が沸く。
①碧岩・立岩・荒船方面
三ツ岩岳からは九十九折れの下りを駆け下りてあっという間に駐車場へ到着。今日は疲れもあり純粋に登山を楽しむつもりだったけど、いつの間にかトレラン練習になってしまった。
<所要時間> あまり参考になりませぬ
烏帽子岳駐車場・登山口9:40→尾根分岐10:30→マル分岐10:40→天狗岳山頂11:30~12:00→ニリンソウ群生地・避難所跡12:15→横道コース分岐12:40→マル分岐12:55→烏帽子岳13:10~13:15→登山口・駐車場13:50
大仁田ダム駐車場・三ツ岩登山口14:05→尾根14:30→三ツ岩岳山頂14:55~15:15→駐車場15:40
<おまけ>
・西上州は高度感のある岩場が多く、あらかじめそのつもりで行かないと痛い目にあう。しかも、注意喚起の標識はほとんどない。普通に落ちたらまずい岩場がある感じ。
・烏帽子・天狗岳もいいが、百名山には当てはまらない三ツ岩岳も登りやすく、かなりの割合で駆け足できる感じで楽しいところだと感じた。1周しても2時間弱か。
・「天狗岳」の名称の山は各地にある。「天狗」が由緒あるのか・・・。
・帰りの車で「みかぼスーパー林道」を終点の大仁田ダム(竜王の滝)から始点の鬼石まで走破しようとダート路を快調に進めたが・・・塩ノ沢峠まで順調に来てその先下仁田に入ったところで大崩落あり通行止め。写真とって泣く泣く神流町へ迂回して断念。やはりこちらも平成19年9月の台風直撃の惨状だったと思う・・・復旧めど立たずか。
この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。 エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。 気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)
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コメント
道志村お疲れ様でした!
ダムノート!?
初めてです。そんなノートがあるとは…
それを見るため、大仁田ダムまでサイクリングしに行きたくなってしまいました。
お父上様もかなり山の経験がおありなんですね。
親子で同じ趣味があるなんていいですね☆
投稿: NOM | 2010年5月26日 (水) 05時06分
ダム熱中人はすごいんですよ、美しさや工法とか高さや貯水量やら奥が深いみたいです。
大仁田ダムはサイクリストも喜ぶぶどう峠や十石峠で有名な上野村から山を越えたあたりです。
NOMさんは6日は忍野で初トレイルですね。群馬から富士登山競争優勝経歴もある超人級ランナーYさんも参戦されるとのことですので、本物の走りをバッチリご覧くださいね!桶川師匠群にもよろしく!
投稿: 山系ENJOY | 2010年5月26日 (水) 23時20分