富士登山競争※応援
※「野沢温泉の報告」はどうなったんだ!?というご指摘はさておき→近いうちきちんとまとめます。忘れてはいけない記念すべきレースでした。もう少しお待ちを。
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さて、22日深夜から富士山に登り、翌朝から富士登山競争の応援に行ってきた。「♪富士は日本一の山~♪」の通り、素晴らしい山行はもちろん、ちょっとした流行の「トレラン」などとは決して一緒にしてはならない「富士登山競争」を間近で観戦することができ、二重の喜びだった!!
仕事を終えてすぐに親父と富士山に向かう。関越道→圏央道→中央道→河口湖線と圏央道開通ですっかり便利になった山梨地方には2時間弱で到着。麓のローソンで食料をそろえて富士スバルラインへ。五合目駐車場も空車多く難なく停められ、仮眠する。
山頂直下の渋滞をなるべく避けるため、深夜0時から登り始める。ヘッドライト点けてなかなか良いペースで進む。真っ暗なのでほとんど見えないが登山道も幅広く歩きやすい。寒くないし、麓の夜景、満天の星空・・・とこれ以上ないほどベストコンディション。先行者を何度となくパスし、途中いくつもある山小屋はみな素通りしてとにかく山頂を目指す。
今日は野沢温泉トレイルで味を占めたストック使用です。
7合目の時点で1時と予定よりかなり早いペースなので、4時前には山頂に到着するかと思いきや、ちょうど8合目の山小屋を過ぎたまさにそこからは怒涛のごとく団体さんに巻き込まれ、まったく前に進まず・・・。
ヘッドライトを点けて延々と無言で急坂を登っていく集団はなかなか異様な光景。気温も下がり風も冷たくなるので、ここでカッパを羽織る。そして、心なしか頭まで痛くなってきたり・・・。テンポ良くちょうどいい体温で登ってきたのが、渋滞にはまり体温が急激に下がったことを実感。やばいやばいとカッパのしたにフリースを着て耳あて・防寒手袋・帽子を着用。少し遅かった感じ。
そんなこんなで気がつけば4時半のご来光には間に合わず、頂上小屋まであと百メートルの地点でご来光を拝む。が、岩場に座ると寝不足と標高差で頭が痛い不調が続く。酸素吸入しても眠くて倒れそうになり危ない。
酸素を吸ってみる(家にあった5年前のものなんでそれ自体効果が疑問)。おじさんは相変わらずいつもながら元気。
ご来光が終わると登山者はそそくさと動き出し、山頂を目指すところは意外とあっさりしている。5分ほどで山頂。あうんの狛犬もお出迎え、国旗掲揚の下では売店も多し。山頂まできたらあっという間に下山してしまう大型パーティを横目に、観測所跡・剣が峰方面へ続くお鉢回りコースへ向かう。
風を凌げる岩場の道端で30分程度仮眠(あちこちで皆さん寝ている)して、食事してすぐに体調は復活。お鉢巡り右回りに1周する。御殿場口の登山道や富士宮口などいろいろなコースがあることがわかる。今度はこういうコースから訪れてみたいとか考える。(でもご来光渋滞は絶対に避けたい。あれは退屈)
雪渓などもあり、30分で再び頂上小屋まで戻り、そして下山へ。整備された通常のブルトーザー道は下りやすくて、ついついペースが上がる。下山ルート途中から8合目山小屋に迂回して、今回はこの辺で富士登山競争の選手応援とする。
と、下山中に八合目あたりで見たことあるおじさんに出会う。なんとベアーさんで、ブログ「生涯学習の旅」をやっている。人生に年は関係ないが御年●才と超元気。「こんなところでなにやってるんですか~!」「君こそ・・・!」とお互い登山競争「応援」という変わり者には違いなく、親父と三人で談笑し、日曜日の暑気払い飲み会の最終確認をして分かれる。
市役所を朝7時にスタートしたはずなのに、9時過ぎにはもうトップ選手が続々とやってきた。誰が先頭集団か?知っている人はどうかな・・・とミーハー気分で応援している分には気楽なものでとても楽しい。
以後、次々に選手が到着。皆さん実に逞しく、急な岩場を這い上がっていく姿には、63回とたいへん歴史あるこのレースがそこらのトレランと一緒に語ってはいけない印象を受けた。まさに究極の荒行には登山中の外人さんたちもびっくり。
群馬の松本選手もトップと数分の差で通過、熱心に声援を送る!
中盤では、それはもうたくさんの選手が続々と通過。現物を見ても写真で見ても、例えは悪いがさながら「地獄絵図」のように岩場をフラフラ、這ったり転んだりして歩く人々が印象的。見ている人間は気楽なものだな・・・。
「絵図」を上から構えて見る気楽なおっさん(岩場の帽子)
知り合いのマカロニさんと新座さんにエールを送る。二人とも登山競争出場歴豊富で、中盤ペースに位置していい感じ。また、ほかのレースでも何度もあって挨拶している群馬の148侍さん(仮)も同じ侍Tシャツを愛用していて今日も気づいてくれてエールを送る。
撮影ポイントは「氷砂糖」!「塩」!とテキパキと配る私設エイドのおじさんと同じ辺り。
ビデオを撮りながら最後の選手まで見届けて12時にはスバルライン5合目に下山し、溶岩カレーを食べる。五合目は観光客で賑わい、外人さんもとても多いことに驚く。(登山中も外人さん多かった!)
レース参加者の皆さんは山頂または八合目関門から下山コース砂走りを下りてくるが、走り足りないらしく、ほとんどの方がすごい勢いで駆けてくる。そして、そのままスバルライン五合目まで走っていく。さすが!の一言。
五合目コースのゴール地点を上から眺め、しばらくあるいて荷物引換所で合流。
富士山はもちろん、登山競争を間近で応援できたことはとても刺激的な一日だった。
<所要時間> 現地時刻 ※参考にならず
スバルライン五合目0:00→七合目1:00→八合目元祖室2:20→本八合目2:40→岩場でご来光見物4:30~4:55→山頂5:05→岩場で食事・仮眠5:25~6:40→富士山測候所跡7:00→頂上小屋7:25→下山口7:30→八合目7:45→レース観戦(8:40~10:35)→7合目10:50→スバルライン五合目12:00
<おまけ>
※「富士登山競争」参加は大きな目標の一つ。規則変更で今年から初参加はまず五合目からということなので頂上コース参加までに二年はかかるが、完走率40%くらいと厳しく、今日も八合目で観戦した後半の方々も八合目関門でオーバーになったことを聞くと、相当心して挑まなければ神様に申し訳ないような気がする。
※ランナーズ『富士登山競走コース攻略ガイド』(DVD)はたいへん参考になる。3年前に買ってたまに見てる。今回、帰宅して改めてみると様子が良くわかっていっそう面白かった。ただし、指導役のおじさんがなかなか個性的で辛口なので正気で見ないこと。
※野口健氏の言うとおり、富士山は本当にごみが多い。飴カス・ペットボトル・紙類・・・無意識に落ちてしまうこともあるかもしれないが、あれだけ人が登るのだから見つけた人が拾えば着実にごみは減るはず。
※寝不足論外、体調管理に注意。とはいえ、防寒対策・ヘッドライト・食糧ほか、用具類の用意は滞りなくできたのでまあよし。
※独立峰で360度の眺望が素晴らしいが、太陽の位置と方角が良くわからず、自分としては珍しく、遠くに見える湖沼や山々の区別ができなかった。帰宅して登山マップで確認。
この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。
エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。
気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)
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コメント
山系さん応援お疲れ様です。
私の仲間(宮城のもうすぐサブ9)が初参加でしたが、その厳しさに参ったようでした。次の日曜に一緒に奥武蔵を走るのですが、弱気の彼に私もちょっとびっくりです。山頂コースは、出たくないって言ってますよ(今のところ)。
相当きついのでしょうね、今年、一緒に出ようって誘われたのですが、見合わせて良かったのかもしれません。
シャレにならない暑い日が続いています。この暑さには勝てっこないので、せめてお友達になりたいなーと思う7月です。
投稿: ACバンタム | 2010年7月25日 (日) 20時51分
>ACバンタムさん
応援はとても楽しかったです!来年あたり、まずは五合目に参加しようかと思いました。あれはトレランとかいうものではないので、話題づくりでなく真摯に挑もうかなという感じです。
梅雨明けして暑い日が続きますが、炎天下、今日は熊谷辺りの利根大堰手前まで自転車でトレーニング行ってしまいました。途中暑くて参ってしまい上武大橋のセブンイレブンに救われました・・・。バンタムさん確か埼玉北部だったような・・・
8月も頑張りましょう!
投稿: 山系ENJOY | 2010年7月27日 (火) 22時57分