三国山・大源太山
おんたけスカイレース前最後の休日となる21日(土)、調整をかねて群馬県と新潟県を結ぶ三国峠(三国トンネル)から三国山・大源太山を目指す。(写真奥の山が三国山への稜線)
この二つはともに「ぐんま百名山」の一座であり、先日数えてみたら一年で20くらい増えて「ぐんま」も64座だったので、猛暑に負けず片っ端から登頂を目指す。
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朝から家でゆっくりしてしまったので三国トンネルの群馬県側駐車場に着いたのは11時前。駐車場に車少なく、下山して着替えている人もいる。こんな時間から山に入る自分は反省反省。
トンネルのすぐ脇から登山道に入り、古くからの峠越えの旧道ということもあり、道幅広く歩きやすい。ただ、静かな樹林帯は熊も警戒、対策として熊鈴をジャラジャラする。
あっという間に神社に到着。先行する若いハイカーを抜かす。とりあえず、自分ひとりではないことが分かり、その先も三国山までの尾根道で家族ずれや熟年ハイカー数名と会う。
展望もなかなかで、駐車場も見渡せる。一番上の写真の稜線まで20分くらい。駐車場にはそんなに大勢の気配がなかったということは、あとで分かったことだが、三国トンネル新潟側の少し広めの駐車場から登る人のほうが一般的なのかもしれない(推測)。
高山植物は時期を過ぎてしまっているが、苗場山や志賀の山(白砂山)、平野部の山々などの見晴しも良く、三国山までも意外とあっという間に到着。なかなかいい登りだった。楽しい。
山頂直下の木の階段は天まで届く勢い!
三国山頂には鐘があり鳴らす。南側は大峰山や吾妻耶山などがよく見える。
三国山から先は大源太や平標山・仙ノ倉といった谷川岳南稜を縦走する人は少なく、誰にも会わないので不安も募る。
しかも、この辺り「赤谷の森」はNHKにも取り上げられるような生態系に富んだ場所のようで、クマの生息地としても有名で・・・・。
ttp://www.nacsj.or.jp/akaya/akf_index.html
これから向かう大源太山(手前)と奥に平標山・仙の倉山も素晴らしい景色
途中、三角山の手前でこのルート唯一遭遇した地元月夜野のハイカーさんと話し込む。谷川連峰の素晴らしさ、縦走の苦労話に花が咲く。
大源太が近くなっても、熊の心配は消えず・・・。下の写真左の様な尾根道ならまだ視界もあり警戒できるが、右のように樹林帯になるとバタリと出会い頭の遭遇が怖い。
13時ちょうどに大源太山頂を踏む。間近にそびえる谷川岳南稜は6月下旬の谷川岳主脈縦走の思い出の地であり、非常に感慨深い。
A 左から平標山・仙の倉(2026M)
B ガスのエビス大黒~万太郎~その向こうは大障子かオジカ沢の頭?
入山時間が11時と遅く、平標までは行きたい気持ちを抑えて、大源太を往復して三角山から苗場・浅貝へ下山することにする。樹林帯のトレイルはふかふかで葉っぱの緑も美しく気持ちがいい。
平標名物の松手山から続く、毛無山の巨大鉄塔には建造物熱中人も大興奮。
遭難記念碑があわられ、その向こうに苗場プリンスホテルが見える。もう少しで国道に出ると安心していたら、今日3匹目のヘビがにょろ~っと。(左の写真の中に蛇がいます!)
苗場スキー場浅貝ゲレンデに到着。野沢温泉のような展望、来週のおんたけのスキー場激下りに向けて、ゲレンデ登り下りの練習にもなる。ゲレンデに出たからといって熊遭遇の危険性が減ったわけではないことは野沢温泉の教訓・・・。
国道17号のガソリンスタンドでジュース2本がぶ飲みして、5キロ先の三国トンネルに向けて車道を歩く。こんなところを走っているのはよほどの変わり者かと自覚するも、峠越えのサイクリスト数グループ、月夜野から湯沢に向けて歩いているらしいおじさんは「三国トンネルは徒歩は危なかった」という。さらに、パンクで自転車を押して歩いている父子の姿も・・・。
15時前に無事にトンネル新潟側に着く。
最後の最後で、1.2kmの三国トンネルは歩道なく、やっぱり歩いて通るのは大変危険なので、いにしえの人々を思い巡らしながら、越後から上野(こうずけ)への旧道を標高差500Mくらい再び登り返すことにする。もうこういうお決まりの展開もあまり苦痛にならない。
旧道でファミリー1組と、三角山で話し込んだ月夜野のおじさんと再び会う。「あれ~!どこ回ってきたの?え~?驚きだね~!」とうれしいナイスな反応。「群馬に戻るけど車でトンネル越えるかい?」と誘ってもらったが、お気持ちだけ頂戴して別れを告げる。
その後は夕方の登山道には誰もいない。峠の神社をゆっくり参拝してのんびりしていると、「三国峠を越えた偉人達」という立派な碑がある。読めば坂上田村麻呂から始まり、上杉謙信、伊能忠敬、与謝野鉄幹、北原白秋、などなど早々たるメンバー・・・。弘法大師とか平安とかの様子を見ると、ホンマカイナ?と疑ってしまう性分。
旧道40分くらいの寄り道でトンネル群馬側の駐車場へ戻る。
自然保護の標識の気に入らない部分に?ペンキをかけて塗りつぶすのはおバ○な登山者の仕業?
5時間弱の登山(兼トレ)だったが、里山とまったく違う醍醐味を味わい満足。最後の最後、トンネル脇に出るので、油断して暢気に歩くと車に轢かれるよ。
ここは「上信越自然歩道」の一部みたい。そういえば野反や志賀高原にも続いている?
<所要時間> ※入山時刻がかなり遅いので参考程度
三国隧道(群馬側)11:00→神社11:20→三国山11:50→三角山12:35→立ち話15分→大源太13:15→昼食15分→三角山13:40→毛無山巨大鉄塔14:00→苗場スキー場浅貝ゲレンデ14:20→国道17号14:35→三国隧道(新潟)15:00→旧三国峠神社15:25→群馬側駐車場15:40
<おまけ>
・三国山は1時間半くらいで登ることができなかなかいいところ。6月から7月にはキスゲをはじめ高山植物が咲き誇るので登山客多い。紅葉もいいみたい。熊には注意。
・三国から大源太・平標まで足を伸ばす人は少ないが、朝早くに登れば十分に平標までいけそう。仙の倉も行ける。あらかじめ元橋に車をデポできれば理想。
・大源太から川古温泉へ下るルートもあるが興味あるが山が深そうで不安あり。
この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。
エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。
気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)
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