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2010年9月26日 (日)

OSJ安達太良山50K

「東北地方発のロングトレイルレース(らしい)!」、OSJ安達太良山トレイル50Kに参加。日本百名山「安達太良山」(1700M)は一度は登らなけれいけない山なので一石二鳥・・・かと思いきや、単純に山頂だけを目指すのと変人レースに出るのとは別次元のことといまさらながら痛感した。Adatara_262

前日はあだたら体育館で前日受付とパーティに参加。偶然、トップアスリートM月さんとお話しすることができ、「今年は山田杯中止で残念(M月さんは歴代優勝者)ですね!その分明日も頑張ってください」と一方的に声援。ついでにお前も頑張れよなと自分自身に言い聞かせる。

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前日、スタート地点下見と登山口から日の出を拝む図。 

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午前6時にスキー場をスタート。天気予報も今日一日問題なく、朝日に照らされるゲレンデや花々が何ともきれいで楽しい一日となる予感・・・。Adatara_080Adatara_085Adatara_089

今回は試走などするはずもなく、登山でも来たことがない山で土地勘もあまりないため、ほとんど手探りで進む。まずは安達太良山頂を目指すのだろう・・・。スキー場の登りは急坂が多くて相変わらず苦手。ふくらはぎに違和感を覚えながら先行き不安。そこへ、後ろから229さんが抜いていき、挨拶しながら山頂まで進む。野沢温泉トレイルで熊に遭ったところを助けてくれた229さんは仙台からの参加、安達太良山は東北地方から比較的近いので、福島宮城岩手山形などからの参加者も目立った。

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スタートから山頂まではわずか80分くらいで、今思えば何でもない登りだった。軽いウオーミングアップ程度。鉄山・銚子の滝・牛の背の分岐点から、コースは遠く銚子の滝の登山口へ下降してしまう。このあたりは雨や霧・強風だと道に迷いやすい地点とのコース説明の時に注意あり。和尚山を経て銚子の滝への下りは最初は滑りやすい藪の下りと登り、その後岩場のトレイル。振り返るとさっき登ったばかりの山頂付近の「乳首岩」が見える。あーこんなに下ってしまったと思うのはその後も続く過酷コースの序章に過ぎず・・・。

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銚子の滝付近でこの日初めての渡渉部。コース説明の時に「橋や踏み石がない沢は躊躇なく入ってしまったほうがいい」と話があったとおり、川に入るしかないのでバシャバシャと渡る。足首どころか膝まで・・・

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ようやく最初のエイドステーション「銚子の滝駐車場」。77位と聞き、なかなか好調なことに気がつく。このあたりの標高は900Mくらいなので900→1700→900と走ってきた、何だかなぁ~の始まり。そして、いつものトレラン犬がお出迎え。ぴれきちは偉いね。

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今度は再び山頂「船明神山」に向けて緩やかなのぼりが続く。リンドウを眺めたり、景色を楽しみながら、なるべく緩やかな傾斜くらいは小走りを心掛けるがやはり登りは苦手。

こちらも意外とあっという間に稜線に出る。

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素晴らしい山頂の景色。風もなく、暑すぎず絶好のトレラン日和。滑落に注意しながら山頂からの眺めを満喫する。

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今度は再び標高800Mの沼尻登山口へ下降する。吾妻連峰・磐梯山などの名峰の眺めがよく、気持ちよく走る。少し欲が出てきて立ち止まって景色を楽しむことが少なくなってきた。

磐梯山(1818M)

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奥に見える吾妻連峰(2000M)

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下りに下ってようやく第一関門「沼尻登山口」に10時30分着。関門まで約1キロのところで先行選手とすれ違うのだが、折り返し地点がまだかまだかと結構先が長い。選手同士エールを送るのが気持ちいい。

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白糸の滝を眺め、「この先は別世界だよ~」という声援の意味が良く分からずに進むと、そこは本当に素晴らしいところ。

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谷を流れる温泉源泉。一旦下の小屋まで降りて、その後正面の稜線まで一気に上がるコース。このあたりは有毒ガス注意の看板多数。立ち入り制限もあるらしい。Adatara_208Adatara_215Adatara_218Adatara_220Adatara_216

この辺りから小集団ができてきて、互いを意識したりする。引っ張ってもらったり抜いたり、ペースを作れるのでありがたい。自分は登りでモチベーション下がり抜かれて下りで挽回する派。Adatara_228Adatara_233Adatara_239

稜線手前で噂の「胎内岩」・・・岩をくぐる。ザック背負ったままだと通過が難しい。太っている人は・・・。

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ようやく、3回目の頂上「鉄山避難小屋」に到着 。どうもこのレ ースは「写真撮りましょうか?」と声をかけてくれるスタッフさんが多くて、写してくれるのでありがたい。

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鉄山避難小屋でちょうど中間点(22キロ地点)と聞く。44キロコース、根拠のない勝手な目標時刻は10時間~12時間と考えている。時刻は12時、スタートから6時間経過しているので、単純に倍と考えても12時間か・・・結構厳しいコースだな。この時点では、「あとは横向温泉下って一山登り返せば第二関門・その後は難所なくゴールか・・・」と楽観視していたが、その後の後半部がとんでもないコースが待ち受けていた。

箕輪山へ登る(往路一度目)。「見える山は近い」ので苦にならず。箕輪山へ向かう途中や山頂で折り返してきた先行選手とすれ違う。(結果的にはこの方達は相当速かった)

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横向温泉エイドステーション着。13:05。ここは25キロ地点?。一説によるとガーミン計測で30キロという選手もいた。このあたりは下見ドライブに来た際に確認した場所で、試走こそしていないけど何となく知った地でホッとする。Adatara_292Adatara_294Adatara_297

もう一分張り、鬼面山・箕輪山(2度目:復路)へ向かう。目指す山は手前左ではなく、右の奥の山、そしてまだまだその先に続く。こういう展開にもすっかり慣れた。鬼面山は親しまれた里山といった感じで子どもも登るしワンちゃんも登るよ。

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鬼面山からしばらくは道志の第二関門時間ギリギリで一緒だった方と並走して情報交換。「氷ノ山50マイルは出ないの?」とお誘いも・・・50マイル(80km)はあかんです。

ここから先がヤマ場で藪地獄。クマザサ・シャクナゲその他背丈の高い草が多い。足元見えず勾配もあるのでみんな苦戦苦笑。

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その後、14:55箕輪山頂(二度目)を経由し、第二関門「塩沢温泉」方面への下山道をひたすら下る。このあたりも小さい沢があって入って足を冷やしたり、顔洗ったり・・・。

この辺も欲出してムキになって走るので写真少なし。足の疲労がないのは褒めたい。

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16:00に第二関門「塩沢温泉登山口」へ。ここも標高900M弱。あとはここから一旦1300Mくらいまで軽く登ってから林道を下るだけ・・・。今度こそ先が見えた!心配していた日没ナイトランも何とかライト出さずに行ける見込み。

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今日は全体的に関門休憩を短く、関門で順位アップを狙う作戦で、第二関門も5分ほどで出発。食料(おにぎり1個・ゆでたまご・大福・アポロチョコ・・・)はほぼ尽きた。飲料もハイドレーションのムサシ1.5リットルはあと少しで終わりそう。まぁ最後まで持つだろう。

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と、最後の最後でアドベンチャーなコースが待っていた。普通、ロングレースでナイトランにかかりそうな後半部は林道やスキー場ゲレンデのような暗くてもそれほど危なくないところを選ぶのが人の道だと思うが、その点はさすがOSJというか、なかなかタフな区間。

崖あり鎖場あり、深い滝もすぐ脇に流れる。一本橋渡渉も数回・・・。自分はまだ明るかったから不安はないが、あと30分遅い人は下手したら大変な事態になるな(事故の 場合もレースの特性上ある程度は自己責任の範疇)。

レースで知り合った「戦友」のようなbobさん

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アドベンチャー的コースを苦笑しながら進み、ようやく林道分岐点へ。くろがね小屋は眺めるだけでそこまでは行かないらしい。このあたりで登山らしいおばちゃんたちがミニトマトと梨を配っていて、疲れた体にはこれらが本当においしかった。人生の中で今まで食べたミニトマトの中で一番かもしれない。梨は小切りだったのでもっと大きく・・・贅沢言うな。

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ひとつの目標地点「林道」に出ると、後は残り4キロ弱を下るだけ。ただ走るだけが憂鬱になって歩いてしまうと3人くらい抜かれ残念。まぁここまできたら順位も何もない。残り2キロくらいで暗くなり、ハンドライトを点灯。ザック最下部からヘッドライトを出すほどではない。後ろから来た方と二人で並走しながらゴール地点スキー場を目指す。一日の疲れ・汗を洗い流し、健闘を祝福するかのように小雨が降り始める。ゴールのアナウンスがこだまする・・・。17時55分、並走していた方と手をとり感動の同着でゴール!お疲れ様!

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<おまけ>

(1)前日25日(土)は朝から快晴で自宅から見える山々の景色もきれいで、安達太良へは混雑する東北道ではなく、関越道→北陸道→磐越道→北陸道で向かうことにする。距離にすると400km弱、東北道経由より100km以上遠回りだが、週末1,000円高速の恩恵がフルで受けられるので遠回りは気にせず。

(2)高山植物がきれい。特にこの時期見頃のリンドウは圧巻。和尚山付近・銚子の滝からの登り返し、箕輪山付近も自生していてすごい。しかし、踏まれたり折れたりするのを見ると複雑・・・。志賀高原トレイルあたりもそうだけど、もう少しランナー自身が配慮必要か・・・。(自分も参加者の一人、自分が傷つけている可能性も大なのでえらそうなことは言えない。)

(3)今回はいろいろな意味で調子良かった。

服装装備=稜線はやはり寒くて藪・泥多くて長袖長タイツで正解、靴底ソール「SuperFeet」いい感じ。

飲料=ムサシリプレニッシュ1.5リットル・ウイダー/食料=おにぎり・ゆでたまごほか完食/補給食=フラスコ(パワージェル3種にコーラ割り)

マップは受付で配られた公式ほか、アップダウンが多いレースなのでHPダウンロードの標高図切抜きが精神的に心強かった。

(4)強風・霧で名高い安達太良山も天気よく満喫。山頂だけでなく周辺登山口を網羅して最後にはアドベンチャーもあり充実感ある。距離をつないでコースを作った感じなので、レースでなければ要所要所で楽しめるトレランコースになると感じた。

(5)里山トレランと違い、高所ロングトレイルはまさに荒行で仲間も増えて楽しい。自分はこの種が好きなのかもしれないと実感。

(6)一番の懸念事項、帰りの高速運転には眠くて参る。福島県をなかなか脱せず、途中休憩を重ねて午前2時にようやく自宅に戻る。月曜日は普通に湿布臭を漂わせて仕事。

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この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。

エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。

気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)

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特に安達太良山は高所で稜線は条件厳しくて注意

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コメント

お疲れ様です。

おんたけに続いて,標高高いんだろうな~と思う素敵な景色ですね!
私は野沢の頂上以上の標高に上ったことがないので,憧れます♪

氷ノ山誘われましたか。笑
まだ募集中のようですよ。

投稿: mazi | 2010年10月 4日 (月) 08時38分

>maziさん

信越トレイルお疲れ様でした~!はるばる信州に行った甲斐がありますね!
氷ノ山…発表された時に一瞬心が揺れましたが遠くて断念です。京都東山は今年もやるみたいですね(こちらも行けないかな~)。

20代女子は狙い目ですのであちこち頑張ってください!
※サイト左にmaziブログへのリンクはらせていただきます~

投稿: 山系ENJOY | 2010年10月 4日 (月) 22時43分

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