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2010年9月 7日 (火)

荒島岳(福井県)

9月7日(火)夏休みの北陸山行の二日目は福井県の荒島岳1523Mへ。前日の様子はこちら。 日程的には、日本海から福井県に台風が上陸する前。この日はあまりに快晴で台風のことなんか頭にはなかったが・・・。

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前泊地は大野市の中心部の旅館扇屋さん。予約なしで泊めてもらったにもかかわらず、1泊2食温泉付でゆっくりと休むことができたので感謝。

で、翌朝早起きして近くの越前大野城のある公園に上ってみる。昨晩、風呂場からライトアップを見て気になったこの城(たぶん復元)は、もともとは由緒あるらしい。大野市一帯は城下町として栄えた(らしい)。

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早朝の公園にはウオーキングの中高年で賑わう。もちろんラジオ体操組もどの地方にいっても一所懸命。

今日これから登る荒島岳は麓の大野市のどこからでも見える象徴的な山だそうで、散歩のおじさんに話しかけてみたら、荒島岳のことをいろいろ教えてくれた。

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お、ここまで来てぼんネコか?いや、似た別ネコだ・・・。ふぅ~。

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8時にカドハラスキー場登山口。登山者の車はなし。目の前にスキー場の急斜面が広がる(が、おんたけや野沢温泉に比べれば猫の額のような小さな小さなスキー場で、傾斜もそれほど気にならず・・・)

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リフト跡へ。麓の駐車場や行動も見渡せる。目の前にそびえるのが荒島岳だろうか?と、実際にはそんなに甘い話はなく、荒島岳はその山の先の先・・・。

そして、樹林帯はブナばかり。熊多そう。

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意外と山深いことに気づく。水もペットボトル2本しかないので不安になる(結局、親父の1本とビールも1缶分けてもらいハメ)

なかなか分岐に着かず、一面ブナ林の中登りあげる。

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ようやくシャクナゲ平分岐。ここからすぐには山頂に向かわず、汗びっしょりのザックとTシャツをデポして、小荒島岳へ。小荒島からの荒島岳展望。意外と遠そう。

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分岐まで戻ってから荒島岳方面へ。マップのコースタイムは1時間の急登。「もちが壁」と呼ばれるクサリ場やハシゴもあるが、積雪や雨上がりでもなければそれほど危ない気はしないが・・・。

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尾根まで来ると高山植物がきれい。リンドウ。

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そして11時に山頂を踏む。なるほど大野平野が眼下に見渡せて素晴らしい。昨日泊まった宿、大野城はあの辺りか、越美北線の田舎らしい駅はあそこか・・・と。

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しかも、別方向には昨日の白山の山々がガスの中に見え隠れしてさらに感動!

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すっかり秋のような涼しい風が吹く山頂で一休みし、あとはスキー場に下るだけ、登山カードに8時入山→12時半下山予定とかなり無理を承知で時間を記入してきたので、目標どおり12時半目指してカモシカで駆け下りる。

リフト跡を経由し、熊警戒しながら無事に駐車場到着。12:37分。その後、水浴びしてからは急いで、九頭竜ダム→白鳥→高山→平湯→安房トンネル→松本→上信越道→群馬と400キロ近く車を走らせ無事に夏休み山行を終了した。

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<所要時間> ※かなりのカモシカ山行

カドハラスキー場8:00→リフト跡8:30→シャクナゲ平9:45→小荒島岳10:00→シャクナゲ平10:20→荒島岳11:00~11:15→シャクナゲ平11:40→カドハラスキー場12:37

<おまけ>

◆下山中、ブナ林の中の休憩所でこの日初めてのハイカー遭遇。地元福井のご夫婦で、群馬ナンバーの僕らのことも「遠いところを・・・」と気遣って周辺の山情報を教えてくれる。聞けばもう一人、百名山めぐりのハイカーが先行したみたいだが、思いのほか山が深くて帰りの電車の時間もあり途中で引き返したらしい、それなので自分らは会っていない。百名山荒島岳もこの日入ったのは3組5人だけか・・・。

◆荒島岳はとなりの石川県出身の深田久弥もひいきした「気品のいい山」だそうで、物凄く高いとか険しいところではなく、なるほど、地元の人に親しまれている感じ。里に暮らしていて季節を感じることができる山(みたい)

◆しかし、そうは言っても、ネットなど見ると遭難(主に冬山や春の残雪)もよくあることが分かる。夏でも遭難・滑落の報道がある。

今年8月には同じ登山口から登った伊勢崎市の方(60)が亡くなっている。偶然とはいえ、遠く離れた北陸の山で、つい先日同郷の方が命を落としていることは複雑な思いでした。ご冥福をお祈りします。

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この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。

エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。

気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)

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