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2011年4月29日 (金)

仏に至る名山だ!

カシミール追加2011/05/04

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秩父で30km走った翌日、「尾瀬・片品地方天気快晴!」の情報を耳にし、急遽、至仏山に登ることにした。5月近いとはいえ、尾瀬はまだまだ深い雪のはず・・・この時期に何度も出かけているhotさんに案内を頼んだ。

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朝5:20に戸倉スキー場前のゲートに到着。鳩待峠までの間は朝6時にならないと通れないらしく、すでに前に40台・後ろに20台ほどの車の列。しかも、神戸や静岡やら群馬県外ナンバーが多く、スキーを積んだ中高年の姿が多い。この時期のマニアックな雰囲気を初体験する。

6:30くらいには鳩待峠駐車場に到着するかと思いきや、最後の登りで数台の車がスリップ。未明に雪が降ったらしく、路面も凍結していて、ノーマルタイヤの車が上れない様子。目の前で2台が滑る滑る・・・後続者から手馴れたおじさんたちがスコップやら人力やらで助けてやり過ごすのを車内から見ているだけ・・・自分は何もできず申し訳ないが、この時期に集まるおじさんたちの逞しさを見る。

30分以上ロスして駐車場着。若者スノーボーダーもかなり多い。登山は稀みたい。

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8:00に鳩待峠の至仏山登山口から入山。目指すは中腹のオヤマ沢田代で、今日はそこから「笠が岳」(ぐんま百名山)を目指す計画。

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スノーシューを装着して林の中を気持ちよく進む。春の雪はやわらかいがかなりしまっていて、歩きやすい。スノーシューでなくてもアイゼンで十分な感じ。

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先行のスキーヤーやボーダーを追い越しながら徐々に高度を上げると、南東に鬼怒沼山や日光白根山、南に上州武尊山などが見えてくる。至仏山はガスの中でちょっと先行き不安が残る。樹氷は桜の木のように光り輝ききれい。

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さらに進むと、高度1800Mあたりからは完全にガスの中に入る。視界が悪くなるが、赤い目印があったり、トレースもしっかりあり、道を迷うほどではない。

少しゴツゴツした岩肌らしきところを右に巻いて、気がつけばオヤマ沢田代に着いていた。ここから左に笠が岳に分かれる分岐がある「はず」・・・だが、視界悪く、道標は雪に埋もれてみあたらず分岐点が分からないので笠が岳は当然諦める。

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ガスの中を右に進んで小至仏山への急登を滑り落ちないように慎重にパスする。

このあたりに来ると先行者もほとんどなく、自分達二人のみ。トレースも怪しくなりガスの中では少し緊張するが、夏の至仏山には何度も登っているし、稜線を進むしかないところなので焦らずゆっくりと稜線を行く。

写真に撮ってみると、かなり危なっかしい様子だが、実際はそれほどでもない。

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すると、ガスの中に輝く山頂発見。麓から2時間ほどで到着。予想通り、山頂には誰もいない。先行の山スキーヤーは早々に滑り降りてしまったのか、または山頂未踏で斜面を降りてしまったのか・・・。

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相変わらず視界不良で山頂からの景色も見られず残念、風が強くない分だけよしか、と思っていたところ、一瞬空が青くなったり、また元のようにガスが巻いたりしながらたたずむこと30分。スーッと雲が晴れたと思ったら、それ以降ピーカンの天気が続いた。

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谷川連峰~巻機山方面

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越後駒ケ岳~平ケ岳方面かな?

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後ろからは山スキーヤーやらスノーボーダーが続々と到着し、30分もしないうちに30名以上が山頂に集結した。皆さん絶好の陽気に大満足。これはすばらしい。

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山頂で休憩しながら、「山楽走」Tシャツから話が弾み、山スキー&ボーダーの方々と知り合う。聞けば同じ上州在住のスキーヤーさんは「クライマー系トレイルランナー」にふさわしく、岩場・深山・里山を駆け回っているらしい・・・実に頼もしい。

お気楽ランナーの僕らはやや恐縮しつつ、彼らの滑降を見送る。ゲレンデでもない急斜面を軽く滑っていく姿は実に格好いい。

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下山は東斜面、山ノ鼻を目指す。数年前から至仏山から山ノ鼻への下山は無雪期は下山自粛(禁止)となり、登りが原則となるので、尾瀬ヶ原・燧ケ岳を真正面に見ながら下れるのは久々に貴重な体験。(以前2回の山行も規制前だったのでこのルートをとった)

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なかなかの急斜面を最初は慎重に、凍っていないので滑落することはほぼないことが判り、ペースアップして駆け下り、終いには尻を使って滑り降りて遊ぶ。

天気はもう心配いらず・・・近くに見える山々を見て、真っ青な快晴の空の下、爽快。

映画『岳』の島崎三歩(!)のように急斜面を駆ける?

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みんなで尻で滑ってみる?(写真に他人も含む・・・)

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ペースアップして12時前には山ノ鼻に到着。おつかれさま。初春の山小屋はそこそこ賑わい、テント村もできていた。小屋脇でカップラーメンを食す。

近くにいたスキーおじさんから「景鶴山」の情報を聞き出す。来年、再来年か・・・。

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あとはのんびり鳩待峠まで登り返すだけ・・・のはずが、樹林帯の中の雪道は疲れた体、寝不足の身には結構堪えてモチベーション下がる。夏道から外れて少し狭い痩せ道もあり、ここを甘く見ていたことを後悔。フラフラしながらようやく鳩待峠に戻り、本日は終了。

<所要時間> 現地時間  単独でないのでゆっくり休憩できた 

鳩待峠(至仏山登山口)7:55→オヤマ沢田代9:10→小至仏9:30→至仏山9:55~10:40→高天原10:50→山ノ鼻11:40~12:20→鳩待峠13:20

<振り返り> 学んだことがいつも以上にたくさんある

・里は春でも尾瀬はまだまだ冬の終わり。車の運転も完全に冬モードが必要だ。他人のスリップを傍観するしかできない自分・・・力を貸して助け合う中高年おじさんたちは逞しかった(狭い道を塞いで後続車にもたいへん迷惑なので単に早く駐車場に入りたいだけか?)

・一部の「山スキーヤー」もトレラン以上にタフかもしれない。山頂行って急斜面を気持ちよく滑って、再び山頂(あるいは中継点あたり)まで登り返してまた滑る・・・登り返すんだからすごい。

・尻セード(尻制動?)は楽しいが防水パンツでないので尻びっしょり。でも、楽しい。中高年ペアが山頂からふたりして尻で滑ってきて暢気なもんだ・・・というか苦笑だった。

・装備としては、夏山ザック(ミレー45リットル)はちょっと違う感じだった。スノーシュー装着とか考えて、雪山用多目的ザックが一般的みたい。その点、スノーボーダーはボードがきっちり収まるセンス良いザックをみんな持っていた。

・ぐんま百名山「笠が岳」は依然として未踏。オヤマ沢田代から往復90分くらいではないかと思われるが、なかなか訪れる機会なし。今夏、湯の小屋温泉からか、富士見下登山口から(!)超マニア(=一銭もかからない)なルートで目指そうかしら。

・ぐんま百名山未踏(残り20)シリーズ、「平ケ岳」「景鶴山」「大水上山」「丹後山」「湯泉ケ岳」「四郎岳」「錫が岳」「稲包山」・・・みんな至仏山頂から見える山=上越国境の深い山々が多く残っている。しばらくこのあたりに挑もうか。

・同行のhotさん・・・「hot catering 3」さんは、ホットケータリングサン・・・「仏に至る3」で至仏山には特別な想いがあるらしい。そういう意味ではまたひとつ深いい話ができましたね。

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ゴールデンウイークの至仏山は山スキーのメッカ(ふるい表現かな?)ですが、完全に雪山です。アイゼン・ピッケル等の装備、心構え・・・完全に自己責任。天候に大きく左右されるので天気予報に注意と万全の装備で出かけたほうが無難です。

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この記事は個人的な山行・ランニング記録としてまとめています。特にコースタイムやルート状況の記載には個人差や主観がかなり含まれますのであまり参考になりません。

エスケープルートの確認、最低一晩は夜をこせる装備(衣類・ヘッドランプ・食料ほか)の持参が必要な山が多く含まれています。

気象条件や目的・個人の力量・経験にあわせて必ずご自身で綿密な計画を立ててください。最近、ネット情報に頼りすぎて遭難に至るケースが増えているようです。(『山で死んではいけない』74ページ,山と渓谷社,2009,9)

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コメント

強行軍で登った割には途中でアッサリ計画変更を了承… 一緒にいて???という感じでしたが、山系一族にとっては特別な想いがあったようですね。
実際に行ってみないとわからない… 今回私にとっても良い経験になりました。
天気も色々… 終いにはカザハナが舞っていたように思いますが、山頂ではどうにか晴れてくれて、良い印象が残ったでしょうか。
また、よろしくお願いします(ゆっくりで…)

投稿: hot | 2011年5月 4日 (水) 11時58分

>hotさん
な~にあの視界で笠ケ岳に向かうほどお馬鹿ではありません。山頂から鳩待峠に折り返して下山であれば空が晴れてたので確実に向かったと思いますが・・・。

笠ケ岳は7月あたまの平日に富士見下から行くことに決めました。地図見て距離・時間図りながらニヤニヤしています・・・

ナイス案内有難うございました!来年は景鶴山ね?

投稿: 山系ENJOY | 2011年5月 4日 (水) 15時15分

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