追悼 あれから一年
ブログ更新がやや滞りつつあるが、やはりこちらからアップかな・・・。
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昨年の4月末、母ちゃんが亡くなってから1年が過ぎた。<詳細は文末>
山系一族は誰がどう見ても喪に服しているとは言えず、山が好きだった母ちゃんを偲んでか激しく野山を駆け巡る・・・。 ここ一年の山行記を見ると、安政遠足・鬼怒沼山・白砂山・野沢温泉・富士山・燧ケ岳・安達太良山・河口湖・そして至仏と・・・実はみんなその一環だ。
「追悼(慰霊)登山」はほとんど残された者の自己満足かもしれないが、実際、当事者になってみると、それはそれで深い意味がある。「お盆や彼岸に故人を偲ぶのと同様に、事あるごとに『あの人はああだった』と話題にすることこそが本当の供養、故人はその中にいる・・・」と尊敬する永六輔も言っている。これは納得。
というわけで、命日に秩父へ札所巡りの続きに出掛けた。今日はランモードで半袖短パン、こうなるともう墓参とは名ばかりでほとんどトレーニングだ。
11:00、菩提寺から23番へ向かう。途中の20・21・22は初冬に巡っているので勝手ながらパスさせていただく。
◆二十三番 音楽寺 秩父市寺尾3773
ミューズパーク近くの丘に位置し、21番または22番から駆け上がる「長尾根コース」が何ともいえないいい雰囲気。
武甲山を眺める民家で普通に飼われていたポニー3頭。いきなり出くわしてびっくりした。
◆二十四番 法泉寺 秩父市別所1586
24番へ下るコースも完全にトレラン領域。ミューズパーク周辺は練習コースにはよさそうだが、詳しい地図が少なく「江戸古道」の道標も見つからず、紅葉湖?とかで大きく迷う。トレイルが続き、ターサー靴が泣く。
◆二十五番 久昌寺 秩父市久那2215
巴川地区で鯉のぼりとともに「負けない日本」「がんばろう日本」の横断幕を見て少しジーンと来る。
◆二十六番 円融寺 秩父市下影森348
荒川右岸に渡る。25から28や27へ先回りもできる位置取りだが、今回は忠実に1~34番を巡ることに決めている。
◆二十七番 大渕寺 秩父市上影森411
新緑が美しいお寺・・・だったかな。
28番へ向けて「琴平ハイキングコース」や「浦山ダム」近くを通る。このあたりは武甲山トレイルランのコースと重なる?(か?よく分からない)
◆二十八番 橋立寺 秩父市上影森675
鍾乳洞あり、岸壁直下のお堂。
境内にはお食事どころが数店あり、そのひとつ、「はにつえん」に立ち寄ったところ、店のおばちゃんの熱い歓迎を受ける。
実はこのお店、武甲山トレイルラン本戦の日にはエイドを開設するとのこと・・・。武甲山に試走に出掛ける人は覗いてみるといいことがあるかもしれない。
★新月のリズムもチェック!
http://ameblo.jp/new-moon88/entry-10778156576.html
◆二十九番 長泉院 秩父市荒川上田野557
浦山ダム=秩父さくら湖の下を通って29番へ。秩父市から旧荒川村に入る。
いよいよ、今日の最終目的地30番も近い。が、29→30は7kmほど離れているので気合を入れなおす。途中、しだれ桜で有名な清雲禅寺を見て、その後道の駅荒川で鹿肉カレーを食す。うまい。
◆三十番 法雲寺 秩父市荒川白久432
一旦、白久駅で帰りの電車の時間16:52を確認、現在時刻16:25で残りひとつ、余裕かなと暢気にしていたら、30番は熊倉山登山口へ続く上り坂の途中にあり、意外と道のりが長くてひやりとした。牛蛙がゲロゲーロとたくさん鳴いていて、無邪気に捕まえて遊ぶ小学生の女子たちに、田舎の子ども達の逞しさを見る。
電車の時間を気にしながら、復路の下りを飛ばして大腿筋喜ぶ。今日はここまでで、次回31~34番(結願の寺)は4つだけで50kmくらいあり、ルートを模索中。バスなど使わずなるべく走り(歩き)抜きたい。
<所要時間> 25~30kmか? 5:45くらい ※駆け足
駐車場11:00→ミューズバーク11:50→24番下の美味しい茶店12:35~50→26・27番(影森駅付近)14:15→はりつえん14:45~55→道の駅荒川16:00~16:15→白久駅16:30→30番16:40→白久駅16:50
■急性骨髄性白血病
母親は白血病との闘いだった。体調の異変に気づいたのも夏の山登りのあたりから動悸息切れがして足が進まない・・・という不調からで受診して即入院、それから半年・・・。
白血病という病気はある日突然、社会から隔離された「無菌室」での入院生活が始まり精神的苦痛は計り知れず、よく耳にする「骨髄移植」はごくごく限られた条件下でのみ可能、本人の体力的な負担は相当なものらしいので一概によいことばかりではない。
最期2ヶ月くらいは家に戻り、富士山眺めて静岡まで行ったり、春には桜を思いっきり見て回ることもできたので残される側はまぁ後悔はない(本人はそういうわけにはいかないが・・・)。
母親は血液の病気のために相当量の血液をいただいたので、自分としては「献血」で恩返しも考えたりもするが、過度の荒行ランナーの身では献血に行っても門前払いだった。骨髄バンク登録という選択もいまいち踏み切れないまま・・・。
そこで、半年間、母親といろいろ話す中で得たものを少し紹介・・・
①体を大切に → 健康診断を必ず受けること 「早期発見・早期治療」=必要だったら再検査せよ
②家族・友人を大切に → まさに「孝行したい時に親はなし」だな
③趣味を楽しむには仕事も大切に → これだこれ!「仕事」もポジティブに
④山登りは素晴らしい → あそこはいいよ、ここは登ったのか?という話は幾度となく聞いた。山の先輩に倣おう。
⑤万一に備える → ④に関連して、「何か」起こってしまった時、本人だけでなく家族が巻き込まれるので困る。特にグループの場合、同行者やその家族含めて事態が大きくなる。携帯電話や食料・非常用セットは必ず持って安全に行って帰ってこなければダメ。
これらはたぶんほかの人にも通じる。山の神ではないけれど、山好きの仏様からの一言だ。特に②と⑤あたりは心に留めておきたい。ありがとう。
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「白血病」のキーワードから検索して来られた方、闘病患者・家族の方には何とも重い記事かもしませんが、このページは一患者家族の主観的なコメントであって、白血病そのものを悲観するつもりはありません。個々の病状や年齢によって治療はさまざまだと思うので、あまり情報に振り回されないよう願います。
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コメント
もう一年ですか。
でも山系一家が元気なお姿、一年を通し拝見できたこと。それがご尊母さまにとっても何より嬉しいのではないでしょうか。私の父も亡くなって今年13回忌です。父が亡くなった原因が仕事の過労と、脳溢血。おっしゃるように健康診断、人間ドックは欠かしておりません。これからもパパを励ましがんばってください。
投稿: GOTTI | 2011年5月 1日 (日) 07時12分
GOTTIさん>
いつもお世話になります、ありがとうございます。
きゅうちゃんから「上州山楽走」結成メールをもらったのは通夜の晩だったんで、こちらも1年なんですよ。まさに絆に感謝です。
あとで武甲山本番参加予定の方に黄色いタオルを配布します--
投稿: 山系ENJOY | 2011年5月 1日 (日) 20時08分