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2011年12月14日 (水)

『孤高の人』 読了

取り付かれたように読みまくった名著『孤高の人』上下巻を先日読了・・・ scissors 

マンガ版じゃないよ、念のため・・・。

文庫なんで比較的安くて愛蔵版。2回目はマーカーを引きながら読もうか。

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新田次郎著   『孤高の人』 新潮文庫 上・下巻各700円   

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新田次郎と言えば当然山岳小説かと思ったら・・・前評判どおり、確かにこれは山系というよりも加藤文太郎の生涯そのものに焦点を当てた人生物語だ。

上司(外山・影村)・同期生(金川とか)・女性(園子・花子さん)・そして宮村君・・・登場人物がみな印象深くてなかなか想像膨らむネ。

       

大正末期から昭和一ケタの年のことだから、ずいぶんと昔のことのはずだが、「石の詰まったザックで通勤した」り、「庭で寝た」り、何かにつけて荒行に励む文太郎に共感することが多い。

そして、研究熱心なところはとても刺激を受ける。

そもそも、人付き合いが苦手で一人でいることを好んだり、会社で悶々としたり・・・勝手ながら文太郎はすごい親近感が湧いてきた。

文太郎気取りでメガネを外して鏡に向かったりしてみる・・・(似てない?coldsweats01

              

世界恐慌を受けた金融不安・社会情勢の混乱、リストラ・不況といった会社内のモヤモヤとした雰囲気はどこか現代に通じるものがあり、何だか置き換えて考えてみたりする。

それにしても、いつの時代も会社にはいろんな人がいるんだね・・・そういう意味でも勉強になる。文太郎の直向さを見習いたい。 

××な上司も古今東西、まったく同じだ。実直すぎて芯が堅い文太郎のその気持ち・態度・逃れるように山へ挑む姿勢、ものすごーく共感できるゾ。 

      

かし新田次郎の文章力はスゴイ!

詳しくはじっくりとご覧を・・・

         

<おまけ>

『孤高の人』は小説であるが、最後の最期の様子はページをめくるのもジーンとちょっと辛いものがある。(乳飲み子抱えた花子さんはきっと行かせたくなかったろうなぁ・・・とか)

その点、文太郎自身の記録をまとめた『単独行』で実際の山記録を見ることができ、その巻頭巻末には当時の先輩や仲間、花子夫人が文章を寄せているのでまさに実際の様子がよく分かる。

「加藤・吉田両君遭難事情乃前後処置」も読み応えある。『単独行』はストーリー仕立てではなくて断片的に読めるのでこれはこれでいい。

Tandoku

加藤文太郎著  新編 『単独行』 ヤマケイ文庫 987円

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「加藤文太郎」「単独行」といえば、大阪ガス提供のラジオドラマ「山の声~ある登山者の追想~」があり、解説・前編・後編の合計60分でかなりイメージ膨らむ素晴らしい番組。

リピート山中氏の「加藤文太郎の歌♪」はストレートすぎて最初は正直苦笑するが、10回くらい聞いていると不思議と畏敬の念が湧いてくる・・・ホント。ラジオドラマの「解説」の8分16秒あたりで流れる。

【参考】 ラジオドラマ 単独行

↑毎日放送(MBS)サイトからラジオドラマをダウンロードできる(いつまでアップされているのかわからないが・・・)

    

歌詞の一部をご紹介・・・ 歌詞に著作権あり削除するかもしれない

加藤文太郎のうた♪

 会ったこともない 話したこともない
 あなたを思い 山を見上げる
 あなたの足跡に 道はひらけて
 今では誰もが 山を楽しむ  

 便利な道具は なかった昔
 あなたは仕事の 行き帰りにも
 石の詰まった ザックを背負い
 庭に眠って 山を夢見た

 加藤文太郎 あなたの名前を あなたが愛した山で歌う
 加藤文太郎 あなたの話を 山で出会った仲間と語る

  

二番は省略、こちらもいい歌詞。

私? ソラで歌えます! 今度ご一緒にいかが?もちろん山頂で karaoke  

    

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コメント

「孤高の人」・・・2回目からマーカーを引く・・・お気持ちわかります。

私は繰り返し読みたいページには付箋を付けます。(幅1㎝程の細い物)
本の上部に左側から少しずつ、ずらしながら貼付していきます。
「ここのシーン良いよな~」「このセリフ感動するわ~」「ここ泣けるよ~」
なんぞと次々と付箋の枚数が増えていき・・・
気付くとお気に入りの本は女子高生の制服・・・プリーツスカートの様になってしまい
人様には見せられないような状態になり、更に付箋を付けたページがどのシーンか把握出来なくなるという問題が生じます。
あれっ・・・あまりオススメ出来ない? あ・・・いやいや大丈夫です。
ここからひと手間かけるのです。
付箋に、どのシーンの誰のセリフか等を記入するのです。
丁寧に小さな字で書きます。この時、几帳面な文太郎になりきるのが大事です。

これ便利です。ふと、あの時の文太郎の言葉を読み返したいと思った時、「氷ノ山」、
「八ヶ岳」、「影村に反駁」、「ラッセル泥棒」、「花子との出会い」、「かわいい登山家、山で豹変」・・・なんてキーワードを記入しておくとすぐ、そのページを開くことが出来ます。
オススメですよ~!

投稿: 熱血・文太郎ファン | 2011年12月14日 (水) 22時38分

研究熱心なところ・・・
山系さんと一緒ですね!

次回、美声を聞かせて下さいませ!

投稿: こぽち | 2011年12月16日 (金) 05時24分

>熱血・文太郎ファンさん
そうですか、熱狂的ファンですか・・・タイプですか?
読了ほやほやなんで、付箋キーワード見て情景浮かびます。

え?ボクが気に入ったフレーズですか?
心許せる数少ない人、外山技師が絶食荒行中でフラフラと朦朧と仕事する文太郎に言った忠告・・・

「少々行き過ぎじゃないかな加藤(文太郎)君。きみは山をやるために会社にいるのか、会社に勤めながら趣味として山へ行くのかどっちなんだ。」

です、正直ドキッとしました・・・(私、本日も所用で庁舎特訓でしたcoldsweats01

またお勧めの一冊をご提案下さい。次は夢枕作品かな・・・book


>こぽちさん
美声・・・?びせい?美声かぁ・・・catface
カツゼツ悪いうえに音痴ですが、「ヤマの恥はかき捨て」いずれご披露しましょう。その前にマニアックな歌なんで一度聞いて覚えておいてくださいね。karaoke

投稿: 山系ENJOY | 2011年12月16日 (金) 19時16分

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